村上隆の五百羅漢図展

会期:2015年10月31日(土)-2016年3月6日(日)
主催:森美術館
企画:三木あき子(ゲスト・キュレーター)、南條史生(森美術館館長)

村上隆(1962年生まれ)は、「オタク文化」と関連付けられるようなキャラクターを用いた各種作品だけでなく、 「スーパーフラット」セオリーを提唱し、アートイベント「GEISAI」や若手アーティストのプロデュース、企業ブランドやミュージシャンとのコラボレーション、さらには映画やアニメ制作といった幅広い活動を展開する世界で最も活躍の著しい日本人アーティストの一人として知られます。ロサンゼルス現代美術館を皮切りに世界を巡回した「©MURAKAMI」展(2007年)、ヴェルサイユ宮殿での「MURAKAMI VERSAILLES」展(2010年)、カタールでの「Murakami - Ego」展(2012年)など、各国の美術館では大規模な個展が数多く開催されていますが、日本での本格的な展示は非常に限られており、今回の企画は待望の展覧会といえるでしょう。
本展は、主に近年の活動を紹介するもので、東日本大震災を機に仕上げられた高さ3メートル、 全長100メートルもの超絵画大作《五百羅漢図》(2012年)を中心に、大型の彫刻作品や抽象絵画作品なども含めて構成される予定です。日本初公開となる《五百羅漢図》は、有限の生と自然と宇宙の無限が交錯するダイナミックなヴィジョン、そこに込められた宗派を超えた祈りの力が注目され、作家の新たな関心と方向性を感じさせます。このように本展は、作家の最高傑作ともいわれる《五百羅漢図》等の作品を通して、混乱と人間の生死、宗教と芸術について、さらには、我々の住む世界、人間のリアリズムと本質に、芸術はどれだけ肉薄していけるかという村上隆の大いなる問いと、その創作に迫る極めて貴重な機会となるでしょう。

《五百羅漢図》
2012年
アクリル、キャンバス、板にマウント
302×10,000 cm
個人蔵
展示風景:「Murakami-Ego」アル・リワーク展示ホール、ドーハ、2012年
撮影: GION
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