展覧会

MAMスクリーン006:カミーユ・アンロ

2017.7.5(水)~ 10.23(月)

カミーユ・アンロは、映像作品《偉大なる疲労》で、第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013年)で銀獅子賞を受賞したことで国際的に知られるようになりました。近年ではニューミュージアム(ニューヨーク、2014年)、フォンダツィオーネ・メモ(ローマ、2016年)、クンストハレ・ウィーン(ウィーン、2017年)での個展を始め、世界各地の展覧会に参加し、注目を集めています。さらに今年の秋にはパリのパレ・ド・トーキョー全館を使った大型個展を予定しています。

アンロの制作手法は、映像、彫刻、ドローイング、インスタレーションなど多岐に渡っています。彼女は人類学、文学、博物学など幅広い分野からインスピレーションを受けており、知識が記録される方法、さらには知識が様々な文化を通じて変容する様子について、ユニークな見解を提示します。彼女がこのようなテーマを探究する背景には、「デジタル」の隆盛が、自然界から精神世界に至るまで、すべてのものと私たちの関係性を変貌させたことへの気付きがあるといえます。

初期の2作品《メタウルフ》(2002)と《死にゆく生きた女》(2005)では、既存のSF映画やホラー映画が作家の落書きによって浸食されることで、それらの典型的な筋書きを巧妙に覆しています。《アートの自然史》(2009)では、自然史の持つ人類学的観点で温室の植物と展示準備を行う美術施行業者などを同等に捉えようとしています。また《ポリフィルス狂恋夢/夢における愛の戦い》(2011)では、聖地巡礼、抗不安薬の生産、蛇の毒の抽出など恐怖に対処する人間の様々な手法を集めて見せています。さらに東洋、西洋を問わず、死を招くものであり、時には護ってくれるという両義的なシンボルである蛇が何度も登場します。蛇が人間の知恵や想像力の生みの親として登場することで、本作は鑑賞者に文化的な神話と恐れの関係性について考えさせるのです。

本展では、アンロが2002年から2011年までに制作した短編映像9本を一挙に紹介、約1時間のプログラムとして上映します。記憶、映画、文化的対話に関する前提自体に疑問を投げかけ、鑑賞者が世界を理解するための常識について再考するように仕向ける作品群は、私たちに新しいものの見方を提示してくれるでしょう。

カミーユ・アンロ
《ポリフィルス狂恋夢/夢における愛の戦い》
2011年
ビデオ 11分40秒
Production: Maharaja Films; With the support of Centre Pompidou, Musée national d'art moderne; Centre national des arts plastiques and the Mairie de Paris - Département de l'Art dans la ville
Courtesy: kamel mennour, Paris/London; Centre Pompidou, Paris
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
G0874

チケット・開催時間
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作品

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カミーユ・アンロ
《メタウルフ》
2002年
ビデオ
アニメーション、フイルムにスクラッチ
2分39秒
音楽:Octet
Courtesy: kamel mennour, Paris/London
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
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カミーユ・アンロ
《メタウルフ》
2002年
ビデオ
アニメーション、フイルムにスクラッチ
2分39秒
音楽:Octet
Courtesy: kamel mennour, Paris/London
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
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カミーユ・アンロ
《死にゆく生きた女》
2005年
ビデオ
アニメーション、フイルムにスクラッチ
6分15秒
音楽:Benjamin Morando
Courtesy: kamel mennour, Paris/London
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
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カミーユ・アンロ
《死にゆく生きた女》
2005年
ビデオ
アニメーション、フイルムにスクラッチ
6分15秒
音楽:Benjamin Morando
Courtesy: kamel mennour, Paris/London
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
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カミーユ・アンロ
《ポリフィルス狂恋夢/夢における愛の戦い》
2011年
ビデオ
11分40秒
Production: Maharaja Films; With the support of Centre Pompidou, Musée national d'art moderne; Centre national des arts plastiques and the Mairie de Paris - Département de l'Art dans la ville
Courtesy: kamel mennour, Paris/London; Centre Pompidou, Paris
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
G0874
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カミーユ・アンロ
《ポリフィルス狂恋夢/夢における愛の戦い》
2011年
ビデオ
11分40秒
Production: Maharaja Films; With the support of Centre Pompidou, Musée national d'art moderne; Centre national des arts plastiques and the Mairie de Paris - Département de l'Art dans la ville
Courtesy: kamel mennour, Paris/London; Centre Pompidou, Paris
© ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017
G0874

上映作品

  1. 《ポリフィルス狂恋夢/夢における愛の戦い》 2011年 11分40秒
    制作:マハラジャ・フィルムズ
    助成:ポンピドゥー・センター国立近代美術館、フランス国立造形芸術センター、パリ市芸術発信局
  2. 《メタウルフ》 2002年 2分39秒
    アニメーション、フイルムにスクラッチ
    音楽:オクテット
  3. 《スコープ》 2005年 3分8秒
    サウンドトラック: ベンジャミン・モランド
  4. 《アートの自然史》 2009年 6分49秒
  5. 《ランスキー》 2003年 3分59秒
    アニメーション、フイルムにスクラッチ
    音楽:オクテット
  6. 《ウルフ・アイズ》 2008年 6分26秒
  7. 《死にゆく生きた女》 2005年 6分15秒
    アニメーション、フイルムにスクラッチ
  8. 《勇気を出して、私の愛!》 2005年 3分45秒
    アニメーション、毛髪のコラージュ
    音楽:フロレンシア・ディ・コンシリオ
  9. 《切られ/ずらされ》 2010年 4分7秒
    35ミリフィルムからデジタルベータカムに変換

※上映作品1~9いずれもCourtesy: kamel mennour, Paris/London


カミーユ・アンロ

1978年パリ生まれ、ニューヨーク在住。カミーユ・アンロは、映像作品《偉大なる疲労》で、第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2013年)で銀獅子賞を受賞したことで国際的に知られるようになりました。近年ではニューミュージアム(ニューヨーク、2014年)、フォンダツィオーネ・メモ(ローマ、2016年)、クンストハレ・ウィーン(ウィーン、2017年)での個展を始め、世界各地の展覧会に参加し、注目を集めています。さらに今年の秋にはパリのパレ・ド・トーキョー全館を使った大型個展を予定しています。


MAMスクリーン006:カミーユ・アンロ


「MAMスクリーン006」の上映について

当プログラムは約55分で、下記の時間より上映を開始いたします:
10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、18:00、19:00、20:00、21:00
(火曜日 10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00)

企画展・プログラム等実施のため、下記日時は「MAMスクリーン006」をご覧いただけません。あらかじめご了承ください。
※日時が追加される場合もあります。ご留意ください。

7/5(水) 17:00~閉館まで
7/9(日) 11:00~20:00
7/10(月) 17:00~閉館まで
7/21(金) 17:00~21:00
7/29(土) 12:00~18:00
8/7(月) 10:00~16:00
8/10(木) 12:00~18:00
8/11(金) 11:00~18:00
8/12(土) 10:00~16:00
8/17(木) 10:00~18:00
8/18(金) 10:00~18:00
9/4(月) 16:00~18:00
9/16(土) 11:00~19:00
10/6(金) 12:00~14:00

写真撮影に関する注意事項

森美術館「MAMスクリーン006:カミーユ・アンロ」では、写真および動画の撮影はできません。


「MAMスクリーン」とは?

1960年代に始まったビデオ・アートは、映像技術の革新にともなって飛躍的な発展をとげてきました。複数のメディアを融合させた映像インスタレーションも増えているなか、「MAMスクリーン」では、世界各地のシングル・チャンネル映像作品を会期中毎日上映します。映像作品を集中してじっくり鑑賞いただけるプログラムです。

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