ジュニアガイド from「私たちのエコロジー」#2：ジュリアン・シャリエール、モニラ・アルカディリ

2024.1.30（火）

「私たちのエコロジー」展の会場内には、作品を楽しむためのポイントを紹介する「ジュニアガイド」のパネルを設置しています。
そのなかから2作品を紹介します。
ぜひ会場にきて、パネルを読みながら作品を体験してみてください。

ジュリアン・シャリエール
《制御された炎》

ギリシア神話では、プロメテウスが天から火を盗み、人間に与え、それによって文明とテクノロジーが発展します。ただ、人間は上手に火をコントロールしてきたのでしょうか？
ジュリアンは鉱山や冷却塔なとの工業的な場所や花火の打ち上がる様子を映像で重ね、逆再生することで、人類の歴史をさかのぼって考えさせているようにも見えます。

モニラ・アルカディリ
《恨み言》

モニラの故郷ペルシャ湾岸では、その昔、天然真珠が大きな産業でしたが、100 年ほど前に日本で真珠の養殖が始まると、ペルシャ湾の真珠産業は衰退しました。
養殖真珠は、真珠貝に人工的に核を入れて育てられますが、それを真珠の気持ちになって考えてみたらとうでしょうか？
モニラがつくった大きな真珠の下に立って、真珠の「うらみ言」を聞いてみてください。