2013年5月22日(水)

ジョン・エヴァレット・ミレイ《声を聞かせて!》
1分でわかる「LOVE展」~アーティスト&作品紹介(4)

美術史を彩る名画から意欲的な新作まで、「愛」を主題にした名作約200点が一堂に会した六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展「LOVE展:アートにみる愛のかたち」。出展作品&アーティストを紹介する"1分でわかる「LOVE展」"連載第4回は、《オフィーリア》で名高いイギリスの画家、ジョン・エヴァレット・ミレイを取り上げます。


ジョン・エヴァレット・ミレイ
《声を聞かせて!》
1895年
油彩、カンヴァス
167.6×210.8cm
テート蔵、ロンドン
© Tate, London 2013

ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829-96)はダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントとともにラファエル前派を結成、ハムレットのヒロインを題材にした《オフィーリア》(1851-52)によって高い評価を獲得したイギリス人画家。歴史画、宗教画のほか、風俗画や肖像画なども描き、その地位を不動のものとしました。

本展出品作《声を聞かせて!》は、ミレイが没する前年の1895年に制作されました。古代ローマの物語のワンシーンを描いているといわれ、失恋相手からの恋文を毎晩読んでいた男の枕もとに、想っていた女性が婚礼服をまとって現れる様子が描かれています。夢とも現実ともつかぬ不思議なビジョンには、狂気にも近い危うい想いが投影されています。
 

<関連リンク>

六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展
「LOVE展:アートにみる愛のかたち-シャガールから草間彌生、初音ミクまで」

2013年4月26日(金)-9月1日(日)

・1分でわかる「LOVE展」~アーティスト&作品紹介
(1)ジェフ・クーンズ《聖なるハート》
(2)ゴウハル・ダシュティ「今日の生活と戦争」シリーズ
(3)ナン・ゴールディン「性的依存のバラッド」シリーズ
(4)ジョン・エヴァレット・ミレイ《声を聞かせて!》
(5)フリーダ・カーロ《私の祖父母、両親そして私(家系図)》
(6)ジャン・シャオガン《血縁:大家族》
(7)草間彌生《愛が呼んでいる》
(8)シルパ・グプタ《わたしもあなたの空の下に生きている》
(9)初音ミク《初音ミク:繋がる愛》
(10)アルフレド・ジャー《抱擁》
(11)ロバート・インディアナ《ラブ》 & ギムホンソック《ラブ》
(12)ソフィ・カル《どうか元気で》
(13)シャガール、マグリッド、フランシス・ピカビアらが描いた恋人たち
(14)トレイシー・エミン《あなたを愛すると誓うわ》
(15)デヴィッド・ホックニー《両親》
(16)デミアン・ハースト《無題》

カテゴリー:01.MAMオピニオン
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