2015年10月16日(金)

「村上隆の五百羅漢図展」見どころ紹介!その2
江戸時代の絵師、長沢芦雪と狩野一信の五百羅漢図も展示

2015年10月31日(土)から開催する「村上隆の五百羅漢図展」では、村上隆の《五百羅漢図》制作に大きなきっかけを与えたという長沢芦雪筆《方寸五百羅漢図》と狩野一信筆《五百羅漢図》もあわせて展示します。
長沢芦雪の《方寸五百羅漢図》は、方寸(約3センチ四方)の中に羅漢や動物を超微細な描写で表したもので、近年再発見された貴重な作品です。一方、幕末の絵師・狩野一信が約10年の歳月を費やし描いた《五百羅漢図》は、羅漢の修行の様子や衆生を救う場面が全100幅にわたり綿密に描かれ、その執拗な描写と濃密な色彩は見る人々を圧倒させます。村上隆の《五百羅漢図》とあわせて鑑賞することで、江戸時代の絵師と村上隆の対話を感じることができるでしょう。
*なお期間中に展示替えが行われます。


狩野一信《五百羅漢図》第22幅 六道 地獄
江戸時代末期 絹本著色 172.3×85.3cm 所蔵:増上寺、東京


長沢芦雪《方寸五百羅漢図》
1798年 紙本墨画淡彩 3.1×3.1cm 個人蔵
 

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「村上隆の五百羅漢図展」
会期:2015年10月31日(土)-2016年3月6日(日)

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