展覧会概要

アフリカ―この広大な大陸を想像する時、あなたは何を想い浮かべるでしょうか。砂漠、サバンナ、熱帯雨林、壮大で美しい自然がある一方で高層ビルが林立する都市など、アフリカは実に多彩な顔を持っています。 日本の80倍もの面積に、さまざまな風土・気候・文化・民族・言語の国々があり、その広さと比例するように、そこには果てしない魅力が広がり満ちています。
アフリカ・リミックス展は現代アフリカ美術を通して、これまであまり知られることのなかった「今」のアフリカの魅力を大陸全土にわたる25カ国・84名のアーティストによる約140の作品で感じていただける展覧会です。
国内外初となる大規模なスケールで絵画、素描、彫刻、アッサンブラージュ、インスタレーション、写真、ビデオ、デザイン家具などあらゆるジャンルの作品を紹介。同時代のアフリカ美術の創造的エネルギー、また日常の営みから生まれた力強い表現力にふれていただけることでしょう。
タイトルの“リミックス”は音楽用語で複数の音声をつなぎ合わせ、効果的な演出を行うこと。本展では、個々の作品が多彩な音色を奏でるように、響き合い、リミックスされています。それらは現在のアフリカの状況を生き生きとした“鼓動”として伝え、初めて聴く音楽のように私たちの心をとらえます。
現代アフリカ美術を入り口にした、アフリカを知るための第一歩。アフリカ・リミックス展で、アフリカ大陸を縦断するように、あなたの想像の世界を広げてみてください。

本展はクンスト・パラスト美術館(デュッセルドルフ)を皮切りに、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)、ポンピドゥー・センター(パリ)を巡回し、日本では東京・森美術館にて開催。(チーフ・キュレーター:シモン・ンジャミ)
トーク、映画、アフリカ音楽など関連企画も多彩です。


展示風景

セクションとアーティスト名

MAMスクリーン

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展示風景

センターアトリウム

ムニール・ファトゥミ
《障害物》
2003−04/06
Courtesy: artist and La B.A.N.K gallery, Paris

セクション:都市と大地

セクション:都市と大地

バルテレミ・トグォ
《無実の罪人たち》
2004/06 個人蔵
Courtesy: artist, Galerie Anne de Villepoix, Paris, and the Institute of Visual Arts, Bandjoun

ヴィム・ボタ
《コミューン:擬音語》(部分)
2004/06
マイケル・スティーヴンソン・コンテンポラリー、
ケープタウン

イングリッド・ムワンギ
《河岸で》
2001/06
Courtesy: artist

シェイク・ディアロ
《「アフリカ・リミックス」展のための閲覧室》
2004/06 Courtesy: artist


写真すべて:桜井ただひさ

セクションとアーティスト名

■アイデンティティと歴史
ジェーン・アレクサンダー(南アフリカ共和国)
フェルナンド・アルヴィン(アンゴラ)
ララ・バラディ(エジプト/レバノン)
イト・バッラダ(モロッコ)
ウィリー・ベスター(南アフリカ共和国)
アンドリス・ボタ(南アフリカ共和国)
ズリカ・ブアブデラ(アルジェリア)
ソリ・シセ(セネガル)
マルレーネ・デュマス(南アフリカ共和国)
イマン・ファキール(モロッコ)
ムニール・ファトゥミ(モロッコ)
サミュエル・フォッソ(カメルーン)
メシャック・ガバ(ベナン)
ウィリアム・ケントリッジ(南アフリカ共和国)
ミシェル・マジェマ(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
アブ・バカール・マンサレイ(シエラレオネ)
ハッサン・ムサ(スーダン)
イングリッド・ムワンギ(ケニア)
モアタズ・ナスル(エジプト)
エメ・ンタキィカ(ブルンジ)
ズィネブ・セディラ(アルジェリア)
インカ・ショニバレ MBE(ナイジェリア)
ファティマ・タッガー(ナイジェリア)

■肉体と精神
ガーダ・アメール(エジプト)
ジョエル・アンドリアノメアリソア(マダガスカル)
イシャム・ベノウー(モロッコ)
ビリ・ビジョカ(カメルーン)
フレデリック・ブリュリィ=ブアブレ(コートジボワール)
パウロ・カペラ(アンゴラ)
ルル・シェリネ(エチオピア)
オマール・D.(アルジェリア)
シェイク・ディアロ(マリ)
ジャクソン・シュルングワニ(南アフリカ共和国)
アブデル・ガニィ・ケナウィ&アマル・ケナウィ(エジプト)
アブドゥライ・コナテ(マリ)
ゴディ・レイ(カメルーン)
ジョルジュ・リランガ=ディ=ニャマ(タンザニア)
フランク・K.・ルンダンギ(アンゴラ)
ミリアム・ミィンドゥ(ガボン)
ンディロ・ムティマ(アンゴラ)
ワンゲチ・ムトゥ(ケニア)
シャディ・エル=ノショカティ(エジプト)
リチャード・オニャンゴ(ケニア)
オウス=アンコマ(ガーナ)
アイリーン・ペリエ(ガーナ)
トレイシー・ローズ(南アフリカ共和国)
ベニュネス・セムタティ(モロッコ)
シプリアン・トクダバ(ベナン)
エルネスト・ウェアンガイ(中央アフリカ共和国)

■ 都市と大地
アキンボデ・アキンビイ(ナイジェリア)
エル=アナツィ(ガーナ)
ルイ・アッスブジ(モザンビーク)
ルイズ・バスト(モザンビーク)
モハメド・エル=バーズ(モロッコ)
ベリー・ビックル(ジンバブエ)
ヴィム・ボタ(南アフリカ共和国)
シェリ・シェラン(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
トレイシー・デリック(南アフリカ共和国)
ディロンプリズリケ(ナイジェリア)
バルタザール・ファイ(セネガル)
ジェレル・ガステリ(チュニジア)
デヴィッド・ゴールドブラット(南アフリカ共和国)
ロミュアルド・アズメ(ベナン)
ボディ・イセク・キンゲレス(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
モシェクウァ・ランガ(南アフリカ共和国)
アナニアス・レキ=ダゴ(コートジボワール)
ゴンサロ・マブンダ(モザンビーク)
ジュリー・メーレトゥ(エチオピア)
サントゥ・モフォケン(南アフリカ共和国)
ズウェレツ・ムテトゥワ(南アフリカ共和国)
サバ・ナイム(エジプト)
オトボング・ンカンガ(ナイジェリア)
アントニオ・オレ(アンゴラ)
ロドニー・プレイス(南アフリカ共和国)
ピュメ(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
シェリ・サンバ(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
セルジオ・サンチマーノ(モザンビーク)
アラン・デスゥーザ(ケニア)
パスカル・マルティン・タユー(カメルーン)
パトリス・フェリックス・チカヤ(コンゴ民主共和国、旧ザイール)
ガイ・ティリム(南アフリカ共和国)
ティトス(モザンビーク)
バルテレミ・トグォ(カメルーン)


MAM SCREEN

MAM SCREENは森美術館で開催中の展覧会に関連するアート映像を、月替わりで上映します。メトロハットの屋外500インチスクリーンやウェストウォークのPDPモニターなど六本木ヒルズ内各所で、毎日9:30〜23:30、1時間毎に上映 。詳細はこちら

「アフリカ・リミックス:多様化するアフリカの現代美術」展に参加のアーティストを2006年8月まで特集します。
6月
ズリカ・ブアブデラ
《踊りましょう》
2003年
Courtesy: the artist
7月
バルテレミ・トグォ
《水に飢えた庭師》
2004年
8月
ディロンプリズリケ
《服とほころび》
2000年
8分間の抜粋



シェリ・シェラン
《モケ:終焉の始まり(画家モケへの敬意)》
2001 アクリル、カンヴァス
142×293cm
ジャン・ピゴッツィ現代アフリカ美術コレクション(CAAC)、ジュネーヴ



サミュエル・フォッソ
《シリーズ・タティ(セルフ・ポートレイト2):入植者たちにアフリカを売った酋長》
1997 タイプCプリント
101×101cm
ポンピドゥー・センター、パリ国立近代美術館
© Samuel Fosso



ジェーン・アレクサンダー
《アフリカの冒険》
1999-2002
ミクスト・メディア
インスタレーション
Courtesy: artist
© Jane Alexander
(Photo: Mark Lewis)



エメ・ンタキィカ
《WIR》(3点のうちの1点)
2003 タイプCプリント
104.5×157.5cm
Courtesy: artist



シェリ・サンバ
《知識の泉》
2004 アクリル、カンヴァス
200×250cm
ジャン・ピゴッツィ現代アフリカ美術コレクション(CAAC)、ジュネーヴ



イングリッド・ムワンギ
《不動の漂流》
2001 タイプCプリント
75 x 102 cm (x2)
Courtesy: Galerie Anne de Villepoix, Paris



ワンゲチ・ムトゥ
《戦場では可愛い蝶々が高らかに舞う》
2003
コラージュ/インク、ポリエステルフィルムなど
107.5×85.5cm
ジャンヌ&ニコラ・ロハティン氏蔵
Courtesy: Susanne Vielmetter Los Angeles Projects



エルネスト・ウェアンガイ
《黒人衣装》
制作年不詳 ココナッツの繊維
140×90×35cm
Courtesy: Maï Ollivier, Paris



ジョルジュ・リランガ=ディ=ニャマ
《隣人と仲良くなさい、困ったときには助けてくれるから》
1992 アクリル、木
245×123cm
ジャン・ピゴッツィ現代アフリカ美術コレクション(CAAC)、ジュネーヴ



ジュリー・メーレトゥ
《悪事のロジスティックス》
2001
インク、アクリル、カンヴァス
152×335cm
トーマス・デイン氏蔵、ロンドン



アントニオ・オレ
《居住区の壁10番》
2004
アッサンブラージュ/拾ったガラクタなど
インスタレーション
Courtesy: artist
Photo: Lothar Milatz



ファティマ・タッガー
《金銭と物質: 通貨と制約》
2002
インクジェットプリント、塩ビ
37×76cm
Courtesy: Binta Zarah Studios, New York



ズウェレツ・ムテトゥワ
《無題》
2003 タイプCプリント
155×200cm
Jonathan Greenberg
Courtesy: Jack Shainman Gallery, NY