6美術館の外にも、N・S・ハルシャの旅は続く

展覧会の会期中には、展示室の外でもN・S・ハルシャの作品に出会うことができます。六本木ヒルズ森タワー52階の通路には、壁一面に多数の人々が描かれた《返される眼差し》(2008/2017年)が登場。絵の中に紛れた自分を撮影できるフォトスポットとしても楽しむことができます。また、六本木ヒルズの玄関口である66プラザには、高さ2.5mを超える彫刻作品《マタ―》(2014/2016年)を展示しています。地球のような球体を左手で抱えたラングール(サル)が、右手で天空を指差している姿は、未知の領域への到達を希求してきた人類の歴史や飽くなき好奇心、さらには今後の未来をも、訪れる人々に示しているかのようです。

《返される眼差し》
2008年
アクリル
396.2×762cm
展示風景:「インディアン・ハイウェイ」サーペンタイン・ギャラリー、ロンドン、2008年

《マター》
2014 / 2016年
ブロンズ
278.1 × 137.2 × 165.1 cm
展示風景:「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」森美術館、2017年
撮影:椎木静寧