小谷元彦展:幽体の知覚
会期:2010年11月27日(土)〜2011年2月27日(日)
会場:森美術館
小谷元彦(1972年-)は、彫刻、写真、ビデオなどさまざまなメディアを用いて斬新な作品を精力的に発表し、国内外で高い評価を受けてきました。しばしば恐怖、痛み、不安などの感覚を制作の源泉とし、抽象的な身体感覚や精神状態を彫刻的に具体化する手法はきわめてユニークで、見る者に挑発的に迫ってきます。
同時に、小谷は彫刻というメディアに対して独自の批評的視点をもち、彫刻の伝統や日本における西洋彫刻の受容などを考察しつつ、新たな可能性を探求しています。その姿勢には、京都に生まれ育ち仏像に慣れ親しんだ環境と、それと同レベルでフィギュアなどのサブカルチャーに傾倒した、現代日本ならではの作家のバックグラウンドが影響しているでしょう。
本展では、小谷の初期の作品や新作を含む作品を一堂に集め、具象と抽象、伝統と革新、肉体と精神の境界を探る美術表現の魅力と可能性に迫ります。