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MAMリサーチ001:グレイト・クレセント 1960年代のアートとアジテーション――日本、韓国、台湾

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「MAMリサーチ」とは?

森美術館は、日本とアジアの現代美術をプログラムの主要な対象に位置付けていますが、ひとことで「アジア」といってもその領域は広大で、全体像を把握するのは容易ではありません。新たにスタートした「MAMリサーチ」はアジア各地におけるアーティスト、キュレーター、芸術運動、インスティテューションなどに注目しながら、社会的にも政治、経済的にも複層的な背景から生まれてきたアジアの現代アートについて考察し、その歴史的文脈を明らかにしていこうとする試みです。アジア各地のアーカイブ、研究機関、研究者などとの協働企画を前提とし、展示は作品に限定せず、映像、写真、文書、史料などを紹介します。森美術館を多様な議論のためのプラットホームとするプログラムです。


MAMリサーチ001:グレイト・クレセント 1960年代のアートとアジテーション――日本、韓国、台湾



最初の企画となる「グレイト・クレセント:1960年代のアートとアジテーション――日本、韓国、台湾」は、2013年に香港のオルタナティブ・スペース「Para Site(パラサイト)」で展示された企画を再構成したものです。
近年、20世紀を牽引した欧米中心の美術史だけでなく、モダニズムの複層的な発展を非欧米圏からも見いだそうとする動きが広がっています。本展のタイトルは、戦後アメリカのアジア対策の一環として、日本から東南アジアを経てペルシア湾までを三日月型に繋ぐ地域 を「グレイト・クレセント(大三日月)」と呼んだことに由来します。明治期から第二次世界大戦終戦まで、日本は朝鮮半島と台湾を統治していました。本展は、1960年代、それぞれ異なる道を歩みはじめた各地域で、欧米から輸入されたモダニズムではなく、自分たちのリアルな表現を模索した反体制的、反芸術的な活動を、比較検証する試みです。

出品作家:張照堂(チャン・チャオタン)、チェ・ブンヒョン、莊靈(チュアン・リン)、キム・グリム、ハイレッド・センター、黄華成(ホヮン・ホヮチェン)、ジョン・ガンジャ、カン・クッジン、小野洋子、ゼロ次元
床面作品:梁志和(ローン・チー・ワォ)

黄華成(ホヮン・ホヮチェン)
《大台北画派秋期展覧会》
海天ギャラリー、台北、1966年
撮影・画像提供:荘霊

概要

会期: 2015年4月25日(土)-7月5日(日) ロゴ
主催: 森美術館、パラサイト香港、ザ・キュラトリアル・イニシアチブ「フューチャー・ミュージアム・フォー・チャイナ」
企画: コスミン・コスティナス(パラサイト・ディレクター)、ドリュン・チョン(M+チーフ・キュレーター)、レズリー・マ(M+キュレーター、インク・アート)
協力: 韓国アート・リサーチ・インスティテュート(KARI)、黒ダライ児(戦後日本前衛美術研究家)
会場: 森美術館

開館時間: 10:00–22:00(火曜日のみ、17:00まで)
  *4/25(土)は「六本木アートナイト2015」開催に伴い翌朝6:00まで
*5/5(火・祝)は22:00まで
*入館は閉館時間の30分前まで
*会期中無休

入館料: 一般1,800円、学生(高校・大学生)1,200円、子供(4歳-中学生)600円、シニア(65歳以上)1,500円
*表示料金は消費税込
*「シンプルなかたち展」、「MAMコレクション」、「MAMスクリーン」と共通
*4/29以降は、本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可
*スカイデッキへは別途料金がかかります
お問い合わせ: Tel: 03-5777-8600(ハローダイヤル)

イベント情報

■上映+トーク「ゼロ次元/加藤好弘」※日本語のみ

1960年代、東京を中心に活動したゼロ次元の記録映像と映画「いなばの白うさぎ」を上映。その後、第1回ではゼロ次元をリードした加藤好弘氏と戦後日本前衛美術研究家の黒ダライ児氏の対談を、第2回では加藤好弘氏によるアジアンタリズムのアジテーションを通して、伝説的集団の過去と未来を紹介します。

第1回

出演:加藤好弘(ゼロ次元)、黒ダライ児(戦後日本前衛美術研究家)
日時:2015年6月2日(火)19:00-21:30(受付開始 18:30)
会場:森美術館 オーディトリアム
定員:80名(要予約)
料金:無料
※プログラム開始前18:30-19:00の間およびプログラム終了後21:30-22:00の間、本プログラムにお申し込みいただいた方のみMAMリサーチ001をご鑑賞いただけます。なお森美術館の他の展示はご覧いただけません。
お申し込み:終了いたしました


第2回

出演:加藤好弘(ゼロ次元)
日時:2015年6月30日(火)19:00-21:30(受付開始 18:30)
会場:森美術館 オーディトリアム
定員:80名(要予約)
料金:無料
※プログラム開始前(18:30-19:00)およびプログラム終了後(21:30-22:00)、本プログラムにお申し込みいただいた方のみMAMリサーチ001をご鑑賞いただけます。なお森美術館の他の展示はご覧いただけません。
お申し込み:終了いたしました


■パネルディスカッション「1960 年代:反芸術パフォーマンスとその背景――日本、韓国、台湾」※日英同時通訳付

「グレイト・クレセント展」が注目する1960年代の反芸術パフォーマンス。各地域ではどのような政治的、社会的背景から生まれて来たのでしょうか?研究者からの発表を受けて、比較検証を試みます。

日時:2015年6月20日(土) 14:00-17:00(開場 13:30)
出演:黒ダライ児(戦後日本前衛美術研究家)、キム・ミギョン(江南大学教授)、コスミン・コスティナス(パラサイト・ディレクター)、ドリュン・チョン(M+チーフ・キュレーター)、レズリー・マ(M+キュレーター、インク・アート)
会場:森美術館 オーディトリアム
定員:80名(要予約)
料金:無料(要展覧会チケット)
お申し込み:終了いたしました

写真撮影に関する注意事項

森美術館「MAMリサーチ001:グレイト・クレセント 1960年代のアートとアジテーション――日本、韓国、台湾」では、写真および動画の撮影はできません。