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アージェント・トーク
「アージェント・トーク」は、世界各地で意義深く、革新的な活動をしているアーティスト、キュレーター、批評家、活動家などを囲み、今議論すべきアージェントなトピックスを話し合うための新しいプラットホームです。
開催予定のアージェント・トーク

アージェント・トーク027:
緊急上映!鬼才クリストフ・シュリンゲンジーフに迫る
※日本語のみ

映画監督、アーティスト、オペラ演出家、テレビ番組の司会者、政党の設立者など、実に様々な顔を持っていたクリストフ・シュリンゲンジーフ。多くの伝説とも言えるプロジェクトを手掛けながら、日本ではあまり紹介される機会のないまま、2010年に49歳の若さでこの世を去りました。翌2011年のヴェネチア・ビエンナーレでは、ドイツ館での展示が金獅子賞を受賞しています。本プログラムでは、シュリンゲンジーフが現実の社会に介入したプロジェクトを追う4本のドキュメンタリー映像を通じ、過激な表現で、常にドイツ中の人々の話題となったその人物像に迫ります。

シュリンゲンジーフのプロジェクトには、ホームレスや失業者、精神疾患者、アート関係者、政治団体、市長など、実に様々な人々が登場し、予測も制御もできない混沌とした空間が登場します。そこで異なる立場の人々がその空間や状況を共有することで、社会全体が抱える問題や矛盾が浮かび上がってくるのです。シュリンゲンジーフの、極めて過激でありながら人々を惹きつけるユーモアにあふれたプロジェクトは、様々な問題に揺れる今の日本の政治、社会、そして個人の生活や人との関係性について考えるための、新たな視座を与えてくれるのではないでしょうか。


「外国人よ、出ていけ!」
AUSLANDER RAUS von Paul Poet / © Filmgalerie 451

日時 2015年9月23日(水・祝)14:00-17:30
2015年10月2日(金)18:00-21:40
(受付は開演の30分前から行います)
出演 ウルリケ・クラウトハイム(舞台芸術コーディネーター)
会場 森美術館 オーディトリアム(六本木ヒルズ森タワー53階)
定員 各80名
料金 無料(要展覧会チケット)
お申し込み 不要(当日先着順、直接会場へお越しください)

【タイムテーブル】 ※映像はすべて日本語字幕付き

■ 9月23日(水・祝)

14:00-15:30 「友よ!友よ!友よ!」上映
(1997年、73分、言語:ドイツ語)
15:30-16:00 ウルリケ・クラウトハイム氏による解説
16:00-17:30 「外国人よ、出ていけ!」上映
(2001年、90分、言語:ドイツ語)

■ 10月2日(金)

18:00-19:30 「フリークスター3000」上映
(2003年、75分、言語:ドイツ語)
19:30-20:00 ウルリケ・クラウトハイム氏による解説
20:00-21:40 「時のひび割れ」上映
(2012年、106分、言語:ドイツ語/フランス語/英語)
協力: 大阪大学文学研究科《声なき声、いたるところにかかわりの声、そして私の声》芸術祭III
フェスティバル/トーキョー


「友よ!友よ!友よ!」
© Ahoi Media

お問い合わせ:森美術館 パブリックプログラム(月-金 11:00-17:00)
電話:03-6406-6101(直通) 

ウルリケ・クラウトハイム (Ulrike Krautheim)
ドイツ生まれ。2000年、ライプツィッヒ音楽・演劇大学でドラマトゥルギー科の卒業後、ライプツィッヒのSchaubühneLindenfels劇場で演劇部門のキュレーターを務める。2003年から1年半、テュービンゲン大学日本語集中プログラム参加、京都の同志社大学で日本語を学ぶ。その後、愛知万博ドイツ館・文化担当、音楽事務所「東京コンサーツ」で制作業務、「フェスティバル/トーキョー」海外制作を担当。2013年からフリーランスとして活動中。2014年、フェスティバル/トーキョーで映像特集「痛いところを突く―クリストフ・シュリンゲンジーフの社会的総合芸術」を企画。2015年3月~4月、多元芸術フェスティバル「フェスティバル・ボム」(ソウル)のレジデント・ドラマトゥルク。


撮影:黒崎麻衣子

【作品紹介】

友よ!友よ!友よ!(Freund! Freund! Freund!)
1997年、73分、ドイツ語、日本語字幕付き
監督:アレクサンダー・グラセック、シュテファン・コリント
1週間にわたりハンブルグ中央駅の近くに「宣教所」を設置し、大きな話題となったハプニング「パッション・インポッシブル」のドキュメンタリー。ホームレス、麻薬中毒者、アート関係者などあらゆる人々が集まった宣教所は、最終的に市長までも巻き込み、市民に一大センセーションを与えた。

外国人よ、出ていけ!(Ausländer Raus! Schlingensiefs Container)
2001年、90分、ドイツ語、日本語字幕付き
監督:パウル・ポエット
極右政党が連立政権に参加することとなったオーストラリアで行われたプロジェクトのドキュメンタリー。芸術週間の一環として、ウィーン歌劇場前にコンテナハウスを設置。そこに12人の亡命希望者を滞在させ、その中から毎日一人ずつ脱落者を観客参加型で選んでいく。リアリティ番組のパロディであるこのプロジェクトはウィーン中を騒然とさせ、多くのメディアや市民を巻き込む「事件」となった。

フリークスターズ3000(Freakstars 3000)
2003年、75分、ドイツ語、日本語字幕付き
監督:クリストフ・シュリンゲンジーフ
当時、ドイツのテレビで爆発的な人気を誇った「キャスティング・ショー」のシュリンゲンジーフ版。障がい者施設の入居者がロックバンドのメンバーに選ばれるために、厳しい審査に挑んでゆく。ベルリンでのライブに出演するために全力をつくす登場人物たちの姿に胸を打たれると同時に、キャスティング・ショー・ブームが表す競争主義が、ユーモラスでありながら痛々しく暴露される。

時のひび割れ(Knistern der Zeit - Christoph Schlingensief und sein Operndorf in Burkina Faso)
2012年、106分、ドイツ語/フランス語/英語、日本語字幕付き
監督:シュビレ・ダーレンドルフ
2008年にがんと診断されたシュリンゲンジーフの最後のプロジェクトであるアフリカでのオペラ村の建設。このドキュメンタリーはブルキナファソでの劇場、病院、学校を含むオペラ村建設のプロセスのうち、2009年の場所探しから、学校のオープンまでを追う。闘病中にも関わらず、オペラ村建設のために様々な障害を乗り越えてゆくシュリンゲンジーフの姿が印象に残る。

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