2017年5月12日(金)

N・S・ハルシャと巡る“チャーミングな旅”
作品紹介#7《未来》

N・S・ハルシャは、子どもを対象にしたワークショップでもよく知られています。彼はとりわけ、知識がどのように吸収され発展していくのか――すなわち子どもの可能性に対して高い関心を持っているのです。《未来》は六本木ヒルズで開催したワークショップからうまれました。


御田小学校体育館がアトリエに早変わり。
撮影:御厨慎一郎


ハルシャと一緒に考え、真っ白なシャツに「未来」を描きました。
撮影:御厨慎一郎

21世紀は何よりも「未来」のためにあり、それは経済や文化や人的資源など世界中のあらゆる投資を促すのだとハルシャは言います。本展のために六本木ヒルズで開催したワークショップ「未来」は、小学生がどんな大人になりたいかを想像し、その未来の夢を大人サイズのシャツに描くものです。展覧会では、多くのビジネスマンが働く六本木ヒルズ周辺に住む100人以上の小学生が、ワークショップ「フューチャー:未来の夢」でハルシャと一緒に制作したシャツを身につけて街なかをパレードした様子や、それらのシャツを展示しています。


1月30日、子どもたちが六本木ヒルズに集結
撮影:御厨慎一郎


《未来》
2007/2017年
シャツ、ワークショップの記録映像
サイズ可変
展示風景:「N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅」森美術館、2017年
撮影:椎木静寧
 

<関連リンク>

N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅
会期:2017年2月4日(土)-2017年6月11日(日)

・N・S・ハルシャと巡る“チャーミングな旅”作品紹介
(1)《私たちは来て、私たちは食べ、私たちは眠る》
(2)「チャーミングな国家」シリーズ
(3)《ここに演説をしに来て》
(4)《空を見つめる人びと》
(5)《ネイションズ(国家)》
(6)《レフトオーバーズ(残りもの)》
(7)《未来》
(8)《ふたたび生まれ、ふたたび死ぬ》
(9)《マタ―》

カテゴリー:01.MAMオピニオン
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