「六本木クロッシング」は、森美術館が3年に一度、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年から開催しているシリーズ展です。森美術館のキュレーターが数名のゲスト・キュレーターと共同で企画し、複数の視点の交差によって日本のアーティスト20~40名を選出します。すでに国際的な活躍が目覚ましいベテランから今後の活躍が期待される新進気鋭の若手まで、また、現代美術のみならず、建築、ファッション、デザインなど、他ジャンルのクリエイターを紹介してきたことも、創造活動の交差点(クロッシング)となる展覧会を目指した本シリーズの特徴です。
現在、長引くコロナ禍により私たちの生活は大きく変化し、これまで見えにくかったさまざまな事象が日本社会の中で顕在化しています。現代美術における表現も、ある部分では変化を迫られ、またそうした世相にダイナミックに反応し始めました。シリーズ7回目を迎え、また、コロナ禍以降としてはシリーズ初の開催となる本展では、このような文脈において、日本の現代美術やクリエーションとは何かをあらためて広い視野から検証します。

撮影:木奥惠三

撮影:永禮 賢

撮影:木奥惠三

撮影:永禮 賢
開催概要
六本木クロッシング2022展(仮題)
主催 | 森美術館 |
---|---|
企画 | 天野太郎(インディペンデント・キュレーター)、レーナ・フリッチュ(オックスフォード大学アシュモレアン美術博物館、近現代美術キュレーター)、橋本 梓(国立国際美術館主任研究員)、近藤健一(森美術館シニア・キュレーター) |