SYMPOSIA

国内外で注目されているテーマをアカデミックに議論する場

アージェント・トーク039:
ポスト・プランテーションと新たなホワイトキューブの創出
レンゾ・マルテンス「ホワイトキューブ」世界同時公開プログラム+トーク

日英同時通訳付

※本イベントはオンラインで実施いたします。
※お申し込みは不要です。どなたでもご視聴いただけます。
※森美術館公式Vimeoより配信します。以下のリンクにアクセスしてご視聴ください。

配信期間
2021年4月22日(木)10:00~4月24日(土)23:59

日本語:https://vimeo.com/539130947/0491b7fef0(映画は日本語の同時通訳付きで上映します。)
英語:https://vimeo.com/539433546/8cebd0e393

「アージェント・トーク」は、世界各地で意義深く、革新的な活動をしているアーティスト、キュレーター、批評家、活動家などを囲み、今議論すべきアージェントなトピックスを話し合うためのプラットフォームです。
Vol.39では、アーティストのレンゾ・マルテンス(アーティスト)とセダール・タマサラ(アーティスト、CATPCメンバー)、藤井光(アーティスト)を迎え、映画「ホワイトキューブ」(2020)の上映とトークを配信します。

レンゾ・マルテンスは2012年にゲント芸術大学(KASK)と共に、インスティテュート・フォー・ヒューマン・アクティビティ(IHA)を設立しました。IHAは、アフリカにおける植民地主義とプランテーションの歴史や、労働の搾取構造を批評的に考察し、美術を通して経済的不平等の是正を目指して活動しています。IHAは2014年からコンゴのプランテーション労働者が美術作品を制作するための組織、コンゴ・プランテーション労働者美術同盟(CATPC)とコラボレーションを始めました。CATPCが制作するチョコレート製の彫刻は世界各地で展示・販売され、その収益によりコンゴで土地を購入し、プランテーションという搾取的な単一栽培に代わる新しい生産・流通システムを作ろうとしています。マルテンスは2017年にユニリーバ社が所有していた農園跡地にアートセンター“ホワイトキューブ”を創立しました。森美術館は、マルテンスとCATPCによるチョコレート彫刻を「カタストロフと美術のちから展」(2018年)で展示しています。

CATPC&レンゾ・マルテンス
CATPC&レンゾ・マルテンス
展示風景:「カタストロフと美術のちから展」森美術館(東京)2018-2019年
撮影:木奥惠三

今回のアージェント・トークは、CATPCの活動を記録した映画「ホワイトキューブ」(2020)の世界同時公開プログラムの一環として行われます。このプログラムは、2021年3月24日から4月24日まで、世界の美術館13館が共同で開催し、各美術館で上映とトークが行われます。参加美術館とプログラムの日程は以下のリンクからご確認ください。
https://www.humanactivities.org/en/

配信期間
2021年4月22日(木)10:00~4月24日(土)23:59
出演
レンゾ・マルテンス(アーティスト)、セダール・タマサラ(アーティスト、CATPCメンバー)、藤井光(アーティスト)
モデレーター
片岡真実(森美術館館長)

※2021年3月24日から4月24日まで「ホワイトキューブ」は$5.00の視聴料金でオンデマンド配信されます。レンタル期間は72時間です。収益はCATPCの活動金として使用されます。このオンデマンド配信では、日本語字幕は提供されません。

レンゾ・マルテンス

1973年生まれ。政治学とアートを学んだ後、23ヵ国以上でテレビ放映された映像作品「Episode I」(2003)と「Episode III: Enjoy Poverty」(2008)で国際的な評価を得る。2012年にはコンゴ民主共和国にインスティテュート・フォー・ヒューマン・アクティビティ(IHA)を設立。コンゴ・プランテーション労働者美術同盟 (CATPC)の農園労働者と共に、経済的不平等の解消を目指すアート活動を行う。2017年、ユニリーバ社が所有していた農園跡地にホワイトキューブ(OMA建築事務所設計)を創立。近年、CATPCの活動はスカルプチャー・センター(ニューヨーク、2017年)と第21回シドニー・ビエンナーレ(2018年)などで発表されている。

セダール・タマサラ(アーティスト、CATPCメンバー)

1986年コンゴ民主共和国カタンガ州生まれ。フランスの芸術アカデミーで1年間学ぶ。同地で、民衆絵画として著名なシェリ・シェランとシェリ・サンバに出会い、絵画の道を志す。CATPCのメンバーであり、コンゴのリュザンガにIHAとホワイトキューブを共同設立した。CATPCの米国でのデビュー展はニューヨークタイムズ紙の「The Best of Art 2017」に選出された。近年では、第21回シドニー・ビエンナーレとシャロッテンボー美術館(コペンハーゲン)で作品を発表。

藤井 光

1976年東京生まれ、同地在住。映像、インスタレーション、ワークショップやテキストなど複数のメディアを用いながら、芸術と社会的アクティビズムの関係性を探る。作品の多くは、支配や搾取に関わる具体的な史実や社会的問題を出発点にリサーチやフィールドワークを行い、今日および歴史上の覇権、またそれを支える社会政治的システムを探求し、批評の可能性を検証している。近年参加した展覧会に「カタストロフと美術のちから展」(森美術館、2018年)、「もつれるものたち」展(東京都現代美術館、2000年)など。そのほか国際展には、「あいちトリエンナーレ2019:情の時代」(名古屋市美術館)などに参加。

ご視聴にあたってのお願い

・視聴にはインターネットに接続したパソコンや、タブレット端末、スマートフォンが必要になります。
・録音、録画、撮影などセッション内容を記録することはご遠慮ください。

注意事項

出演者は予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。

申込期間
2021.4.22(木) ~ 4.24(土)
会場
オンライン配信
※森美術館公式Vimeoより配信いたします。
料金
無料
お問い合わせ
森美術館 ラーニング担当
 
カテゴリー
シンポジウム
対象
一般
タグ
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