2010年10月 7日(木)

【速報】2011年度展覧会情報~3月からは「フレンチ・ウィンドウ展」とベルリンを拠点に活躍する田口行弘(1)

森美術館が2011年にお届けする展覧会スケジュールが決定!発表されたばかりでホヤホヤの情報をファンの皆さまにいちはやくお伝えします。
第一弾は、コレクターの視点を通してフランスの現代アートシーンを眺望する「フレンチ・ウィンドウ展」。また、世界各国の才能豊かな若手アーティストを紹介する「MAMプロジェクト014展」では、空間と時間に介入したユニークな"パフォーマティブ・インスタレーション"という表現手法をとる田口行弘にフューチャーします!

フランス、そして20世紀アートを代表する作家の一人と称されるマルセル・デュシャン。彼に敬意を表しその名を冠したマルセル・デュシャン賞(※2)は、フランスの現代アートシーンを牽引する作家を支援し国際的に紹介することを目的に、各界著名人も参加するフランスのコレクター団体ADIAF(フランス現代美術国際化推進会 ※1)によって設立されました。その設立10周年を記念して開催する本展では、同賞のグランプリ受賞作家に加え、一部最終選考に残った作家、そしてデュシャン本人を含む27名(予定)のアーティストを一挙に紹介します。

展示は、デュシャンの代表作「フレッシュ・ウィドウ(fresh widow)」=(俗にフランス窓(French Window) と呼ばれる)」に着想を得て、「デュシャンの窓」、「窓からの眺め」、「時空の窓」、「こころの窓」、「窓の内側で」という5 部で構成。第1部では、既製品を芸術品として展示するデュシャンの主要なレディ・メイドを展示、続く3つの部では、世代や文化背景の異なる作家たちの絵画、彫刻、写真、インスタレーション、ビデオ等により、近年活気を増し国際的にも注目されるフランス現代美術のエッセンスを紹介します。そして最後の部では、コレクターたちの住むアパルトマンを再現し、作品を展示します。

本展では、日常性や時間、都市の心象風景等を独創的に捉えた多様な表現を通じた「フランスの空気」の体感、また、その背景にあるフランスの歴史や社会、文化への関心を喚起させられる機会を提供します。さらに、「コレクターの時代」、「共存の時代」といわれる今、日本における公立美術館や公的機関と、民間の美術館、画廊やコレクター等との「協働の可能性」をも探ります。

※1:ジル・フックを会長とし、現代フランスにおける重要な個人コレクター・グループ。フランスの現代アートシーンを国際的に紹介し、現代美術の魅力をより多くの人に知らせることを目指し1994年に設立され、会員は250名にのぼる。
※2:ADIAFによって2000年に設立。国籍、年齢に関係なく、広くフランスに在住する作家を対象としている。

出品作家27名(予定)
マルセル・デュシャン、サーダン・アフィフ、カデール・アッティア、ヴァレリー・ベラン、キャロル・ベンザケン、ミッシェル・ブラジー、セレステ・ブルシエ=ムージュノ、クロード・クロスキー、フィリップ・コニェ、ワン・ドゥ、リシャール・フォーゲ、シプリアン・ガイヤール、ドミニック・ゴンザレス=フェルステル、ローラン・グラソ、カミーユ・アンロ、トーマス・ヒルシュホーン、ヴァレリー・ジューヴ、クロード・レベック、ディディエ・マルセル、フィリップ・マヨー、マチュー・メルシエ、ニコラ・ムーラン、ブリュノ・ペナド、フィリップ・ラメット、アンリ・サラ、タチアナ・トゥルヴェ、ザヴィエ・ヴェイヤン(マルセル・デュシャンを除きアルファベット順)

主催:森美術館、ADIAF(フランス現代美術国際化推進会)
助成:CULTUREFRANCE
後援:在日フランス大使館
企画:南條史生(森美術館館長)、三木あき子(ゲスト・キュレーター)、ジャン=マルク・プレヴォー(ゲスト・キュレーター)
 


《モーメント:パフォーマティブス・シュパチィーレン》
イベント、ピクニック/バーベキュー
2008年 ベルリン、クロイツベルグ

◆MAMプロジェクト014:田口行弘
その枠にとらわれない発想の豊かさと、大胆な作品づくりが人目を惹きつけ、文化庁メディア芸術祭優秀賞(2008年)アジアデジタルアート大賞優秀賞(2008年)世紀のダヴィンチを探せ!国際アートトリエンナーレ2007大賞(2007年)などの受賞歴を持つ田口行弘。1980年に大阪で生まれ、2004年に東京藝術大学油絵科を卒業後、2005年からベルリンを拠点に活動している新進気鋭のアーティストです。

"パフォーマティブ・インスタレーション"という田口の映像は、インスタレーションという表現方法で場や空間の状況を徐々に変化させた瞬間の連続や蓄積をアニメーション化したもので、。空間と時間に介入するアーティストの不可視のパフォーマンスが内包されています。たとえば、2007~2008年に発表した「Moment」では、ギャラリーの床板を展覧会期間中に少しずつ移動させ、その日々の変化をデジタルカメラで撮影、その写真を繋ぎ合せたストップ・モーション映像をパフォーマティブ・インスタレーションとして発表しています。

今回MAMプロジェクト014では、田口の視点が、六本木ヒルズを中心に東京という都市へ介入。彼の散布する生のエネルギーによって傍観者も作品の一部へと巻き込みながら、見えない都市のコードを開示するプロセスを映像として紹介します。

企画:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
 

■上記展覧会の会期
2011年3月18日[金]− 7月3日[日] 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)

《次回 7月からは「メタボリズム展」と香港の気鋭アーティスト ツァン・キンワー(2) へ続く》
 

<関連リンク>
・【速報】2011年度展覧会情報(全3回)
第1回 3月からは「フレンチ・ウィンドウ展」とベルリンを拠点に活躍する田口行広(1)
第2回 7月からは「メタボリズム展」と香港の気鋭アーティスト ツァン・キンワー(2)
第3回 11月からは「イ・ブル展」とシンガポールで多彩に活動するホー・ツーニェン(3)

2010年の展覧会スケジュール

MAMPROJECTとは?

カテゴリー:04.イベント情報
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