2010年6月28日(月)

作家の素顔に迫る!「六本木クロッシング2010展」インタビュー取材こぼれ話(2)

映像とともに、取材エピソードをお届けする第2弾。今回は、加藤翼さん、小金沢健人さん、contact Gonzoのみなさんをご紹介します。
本展内覧会の当日に、出展作家に、作品に関する美術館を訪れるみなさんへのメッセージと「芸術は可能か?」という問いについてのインタビューを撮影しました。その取材に立ち会ったスタッフが感じた、個性溢れる彼らの素顔をお伝えします。

加藤 翼
今回の取材は、作家ひと組ずつ個別に取材会場へお越しいただき、主旨を説明しながら、カメラテストやご本人の準備が終わるのを待つ、という流れでした。カメラを向けると「緊張するなぁ」とつぶやく作家が多かった中、加藤さんは特にそんな素振りも見せず、ジュースを片手にゆったりとリラックスした様子。カメラマンの「いいですか?」の声にも、「いいですよ」とあっさりお返事。インタビューもさらりと簡潔に答えて、余裕すら感じられるほど。加藤さんの持つ自然な雰囲気が、とても印象的でした。

小金沢 健人
「僕、最近落語に凝っているんですよ。電車の中でも落語全集を聴いてるんで、口調がそれに近くなっちゃって。」撮り終わった直後の小金沢さんからの一言。なるほど、だから話が上手だったんだ!と一同納得でした。インタビューの中には、カエルや電車の話が登場しますが、「聞いているとその情景が浮かんできますね」とカメラマン。長さ2分程度のインタビュー映像に編集する予定でしたが、小金沢さんの話が面白かったので、少し長めになってしまったほど。スタッフを魅了した「噺家」ぶりを、ぜひ映像でご覧ください。

contact Gonzo
彼らのパフォーマンスは、一見殴りあいのように見えるほどスリリングなもの。一体どんな人達だろうと緊張気味に待っていたところ、「よろしくお願いしまーす」とメンバーがどやどやと登場。とても気さくな4人組でした。スタンバイ中も、脱いだ上着をそれぞれがきちんとたたみ、それをメンバーの一人がまとめるという几帳面な一面も。立ち位置を決めながら、4人に並んでもらうと、カメラマンからは思わず「かっこいい!何だかヒップホップのグループみたいですね」と声が上がり、メンバーが照れ笑いするという一幕もありました。取材当日の夜にも、展示会場でのパフォーマンスを控えていて、「がんばります!」と意気込みも爽やかな、体育会系アーティストのみなさんでした。パフォーマンスの様子は、こちらからどうぞ。

同じ質問を投げかけても答えは十人十色。それぞれのコメントが興味深い作家全てのインタビュー映像は、展覧会会場のほかに森美術館公式ウェブサイトでもご覧いただけます。是非チェックしてみてください。

<関連リンク>
森美術館flickr(フリッカー)
設営中に来館した作家の皆さんの様子はこちらからご覧いただけます

「不完全の映像美」八幡亜樹さんと「一体感アート」加藤翼さん
キュレーターインタビュー:2010年の日本、「芸術は可能か?」(3)より

「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」
会期:2010年3月20日(土)~7月4日(日)

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