ミッション・ヴィジョン

ミッション

グローバル化が加速する今日、私たちは、人と情報の活発な交流を通じて、他の地域の文化・歴史から多くのものを学び、より多様性に富んだ新しい生活を享受することが可能になっています。このような状況において、新しい価値創造の豊かな源泉であるアートや、それに隣接する創造活動の意義はますます重要になっています。

森美術館は、設立当初からの理念である「現代性」と「国際性」をもって時代に立脚し、世界の先鋭的な美術や建築、デザイン等の創造活動を展覧会とラーニングをとおして独自の視座で紹介していきます。

とりわけ、日本とアジアの美術に目を向け、その固有の文化的背景を勘案しつつ、新たな動向を世界の美術の文脈の中に位置づけることは当館の重要な役割の一つと考えます。世界に開かれた美術館として、また、アジアにおける現代美術の重要な拠点としての自負をもって活動していきます。

そして、「アート&ライフ」をモットーに、生活の中のあらゆる場面でアートを楽しむことができる豊かな社会の実現に向けて鋭意努力していきます。

ヴィジョン

1.
アートや建築、デザイン等の創造活動を、文化、歴史、哲学、科学など幅広い文脈の中でとらえ、誰もが親しめる感動に満ちた美術館を目指します。
2.
世界の美術館や文化機関、あるいはアーティスト、キュレーター、コレクター、支援者と広く協働し、展覧会の企画・巡回などを通して共に発展することを目指します。
3.
アートを通じて、多様な人々と対話し、批評的・建設的な言説を積み重ねる場を創出し、新たな美学と世界観を構築する基盤となります。
4.
アーティストの制作支援、紹介展示、アジア現代美術の収集、あるいはギャラリーやアートフェアなどとの協力関係を通して、現代アートの発展に貢献します。
5.
多彩なラーニング・プログラム、地域連携のアートイベント、パブリック・アートの振興などを通して、生活とアートを近づけ、東京からアートのある新たなライフスタイルを発信します。

2013年10月18日
森美術館 館長 南條史生

南條史生(なんじょう・ふみお)森美術館館長

2006年11月森美術館館長就任。国際交流基金(1978年~1986年)、ICA ナゴヤ・ディレクター(1986年~1990年)、ナンジョウアンドアソシエイツ(株)(1990年~2002年)を経て2002年4月開館準備室より森美術館副館長。これまでの主なプロジェクトとして、第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(1997年)、台北ビエンナーレコミッショナー(1998年)、ターナー・プライズ審査委員(1998年)、第3 回アジアーパシフィック・トリエンナーレ(オーストラリア)コ・キュレーター、シドニー・ビエンナーレ国際選考委員(2000年)、ハノーバー国際博覧会日本館展示専門家(2000年)、横浜トリエンナーレ2001アーティスティック・ディレクター(2001年)、第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞審査委員(2005年)、第1回シンガポール・ビエンナーレ アーティスティック・ディレクター(2006年)等を歴任。

様々な大型のパブリックアート計画、コーポレートアート計画のディレクションを長年にわたり行う。著書「美術から都市へ~インディペンデントキュレーター 15年の軌跡~」(鹿島出版会、1997年)にてキュレーターとしての様々な経験を発表。慶應義塾大学講師として「アートマネジメント」講座を担当。AICA(国際美術評論家連盟)副会長、 CIMAM(国際美術館会議)理事ほか、各種財団・基金等の選考委員、審査委員、自治体等によるアーティスト・イン・レジデンスプロジェクトへのアドバイザーとしても活動。

1949年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部、文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。

撮影:名和真紀子