光と信念:ベトナム戦争の日々のスケッチ

作家名 : ディン・Q・レ/Dinh Q. Lê(1968-2024)
出身/在住 : ベトナム
制作年 : 2012
素材:ドローイング100点 (鉛筆、水彩、インク、油彩、紙)、ビデオ、カラ―、サウンド
サイズ:サイズ可変、ビデオ:35分

ディン・Q・レはカンボジアとの国境沿いの町に生まれ、1978年にクメール・ルージュの侵攻を逃れるために家族とともに渡米。大学ではコンピューター・サイエンスと写真を学ぶ。大学在学中に、アメリカ人にとってのベトナム戦争体験の物語は世にあふれていることに比して、ベトナム人の語りが欠落していることに気がつき、さまざまな研究や商業映画の間で取りこぼされている「語られない物語」についての作品を制作し始める。ベネチア・ビエンナーレ(2003)や、ドクメンタ(カッセル、2012)、シンガポール・ビエンナーレ(2006、2008)など、世界各地のグループ展、国際展に参加するほか、森美術館では2015年にアジアで初めての大規模個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を行った。1997年にはベトナムに戻り、2007年にアーティスト主導のアートスペース「サン・アート」を設立。

《光と信念:ベトナム戦争の日々のスケッチ》は、ベトナム戦争に北ベトナム軍の従軍画家として随行したアーティストたちへのインタビューを基にした映像と、彼ら彼女らが描いた100枚ものスケッチからなるインスタレーション作品。映像の冒頭で、画家たちはホー・チ・ミンを芸術の真の理解者として褒めたたえ、自分たちが単に画家であるだけでなく共産主義の理想のもとに戦う戦士でもあったことを語る。映像にはときおりアニメーションが挿入され、画家たちの作品とともに一人ひとりの戦争体験が語られてゆく。レが本作において描き出したのは、戦果を記録する使命を負い、イデオロギーのもとに画家としての個性やアイデンティティを放棄しながら、戦いの合間の人々の何気ない瞬間やポートレートを多く描き、戦地においてなお人とのつながりや希望を見出そうとしたアーティストたちの姿だったと言えるだろう。

光と信念:ベトナム戦争の日々のスケッチ

作家名 : ディン・Q・レ/Dinh Q. Lê(1968-2024)
出身/在住 : ベトナム
制作年 : 2012
素材:ドローイング100点 (鉛筆、水彩、インク、油彩、紙)、ビデオ、カラ―、サウンド
サイズ:サイズ可変、ビデオ:35分

ディン・Q・レはカンボジアとの国境沿いの町に生まれ、1978年にクメール・ルージュの侵攻を逃れるために家族とともに渡米。大学ではコンピューター・サイエンスと写真を学ぶ。大学在学中に、アメリカ人にとってのベトナム戦争体験の物語は世にあふれていることに比して、ベトナム人の語りが欠落していることに気がつき、さまざまな研究や商業映画の間で取りこぼされている「語られない物語」についての作品を制作し始める。ベネチア・ビエンナーレ(2003)や、ドクメンタ(カッセル、2012)、シンガポール・ビエンナーレ(2006、2008)など、世界各地のグループ展、国際展に参加するほか、森美術館では2015年にアジアで初めての大規模個展「ディン・Q・レ展:明日への記憶」を行った。1997年にはベトナムに戻り、2007年にアーティスト主導のアートスペース「サン・アート」を設立。

《光と信念:ベトナム戦争の日々のスケッチ》は、ベトナム戦争に北ベトナム軍の従軍画家として随行したアーティストたちへのインタビューを基にした映像と、彼ら彼女らが描いた100枚ものスケッチからなるインスタレーション作品。映像の冒頭で、画家たちはホー・チ・ミンを芸術の真の理解者として褒めたたえ、自分たちが単に画家であるだけでなく共産主義の理想のもとに戦う戦士でもあったことを語る。映像にはときおりアニメーションが挿入され、画家たちの作品とともに一人ひとりの戦争体験が語られてゆく。レが本作において描き出したのは、戦果を記録する使命を負い、イデオロギーのもとに画家としての個性やアイデンティティを放棄しながら、戦いの合間の人々の何気ない瞬間やポートレートを多く描き、戦地においてなお人とのつながりや希望を見出そうとしたアーティストたちの姿だったと言えるだろう。

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