Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01

作家名 : 宮島達男/Miyajima Tatsuo(1957-)
出身/在住 : 日本
制作年 : 2018
素材:発光ダイオード、電子回路、電線、スチール、ステンレス、変圧器、LED「Time Hundred」タイプ (赤)100プレート
サイズ:251.7×251.7×15 cm

宮島達男は「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、1980年代半ばからLEDを用いて1から9までの数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行う。時間という普遍的な概念を扱いつつも仏教的思想やテクノロジーという要素を融合させ、国際的評価を得ている。1999年のベネチア・ビエンナーレでは日本館で展示、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン、1997年)、ローマ現代美術館(2004年)、シドニー現代美術館(2016年)などで個展を行っている。一方で、広島や長崎の悲劇を主題にしたプロジェクトも手がけ、2017年からは、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を意図した「時の海―東北」を継続するなど、社会的な参加型プロジェクトにも力を入れている。

本作《Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01》では、赤い平面の支持体の上に格子状に配列された1万個のLEDがそれぞれ異なったスピードで9から1へとカウントを繰り返しながら赤く光る。LED一つひとつは生命を象徴し、0(ゼロ)は表示されず暗転するが、これは死を意味し、生と死が繰り返されることを表現している。作品の背景には、無数の菩薩たちが大地の中から涌き出る「地涌の菩薩」という法華経の一節がある。宮島は、仏になる素質は万人にあるという考えをもとに、名や権力、身分と関係なく普通の人こそがこの世の主役であり、一部の天才や特別に選ばれた人ではなく、これら無数の生命が集まって未来の世界を作ることができる、という思いを本作に反映させる。作品により、われわれすべての内部にある可能性や潜在能力を開いていくことを目指すのである。

Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01

作家名 : 宮島達男/Miyajima Tatsuo(1957-)
出身/在住 : 日本
制作年 : 2018
素材:発光ダイオード、電子回路、電線、スチール、ステンレス、変圧器、LED「Time Hundred」タイプ (赤)100プレート
サイズ:251.7×251.7×15 cm

宮島達男は「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、1980年代半ばからLEDを用いて1から9までの数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行う。時間という普遍的な概念を扱いつつも仏教的思想やテクノロジーという要素を融合させ、国際的評価を得ている。1999年のベネチア・ビエンナーレでは日本館で展示、ヘイワード・ギャラリー(ロンドン、1997年)、ローマ現代美術館(2004年)、シドニー現代美術館(2016年)などで個展を行っている。一方で、広島や長崎の悲劇を主題にしたプロジェクトも手がけ、2017年からは、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を意図した「時の海―東北」を継続するなど、社会的な参加型プロジェクトにも力を入れている。

本作《Innumerable Life/Buddha CCIƆƆ-01》では、赤い平面の支持体の上に格子状に配列された1万個のLEDがそれぞれ異なったスピードで9から1へとカウントを繰り返しながら赤く光る。LED一つひとつは生命を象徴し、0(ゼロ)は表示されず暗転するが、これは死を意味し、生と死が繰り返されることを表現している。作品の背景には、無数の菩薩たちが大地の中から涌き出る「地涌の菩薩」という法華経の一節がある。宮島は、仏になる素質は万人にあるという考えをもとに、名や権力、身分と関係なく普通の人こそがこの世の主役であり、一部の天才や特別に選ばれた人ではなく、これら無数の生命が集まって未来の世界を作ることができる、という思いを本作に反映させる。作品により、われわれすべての内部にある可能性や潜在能力を開いていくことを目指すのである。

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