「藤本壮介の建築」展《ぬいぐるみたちの森のざわめき》制作過程に関するご指摘について
2025.7.16(水)
森美術館で開催中の「藤本壮介の建築:原初・未来・森」で展示しております《ぬいぐるみたちの森のざわめき》(2025年)(以下、本作)について、「TOKYOけんちくぐるみ」の作者様から制作過程における森美術館の連絡の不手際とご自身の作品との類似性に関するご指摘をSNS上でいただきました。
本作のぬいぐるみについては、2024年12月に制作検討の段階において、森美術館より「けんちくぐるみ」の作者様に、制作を依頼する場合の諸条件についておうかがいをさせていただいた経緯がありましたが、制作日程等の理由で、ぬいぐるみは藤本壮介建築設計事務所が制作することになりました。本来であれば、正式に依頼をしないと決定した段階で、その旨を丁寧にお伝えすべきところ、森美術館がご連絡を怠った結果、「けんちくぐるみ」の作者様に不信感とご心痛を与えてしまいました。
この間の経緯につきまして、この度ご本人に面会の機会をいただき、森美術館の対応についてお詫びを申し上げました。
また、本作が「けんちくぐるみ」を模倣・盗用したものではないかというご指摘については、建築をぬいぐるみ化したものは国内外に多数の事例があること、また、本作のコンセプトは、建築を擬人化、キャラクター化し、それらの建築同士が会話劇を繰り広げることで鑑賞者に藤本建築への理解を深めてもらうという独自のもので、「けんちくぐるみ」の模倣や盗用ではないものと考えていることについてご説明し、ご理解いただきました。
森美術館といたしましては、本件を真摯に受け止め、関係各所とのより丁寧な対応を心掛け、このようなことが再発しないよう十分に注意してまいります。
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