2016年6月13日(月)

「六本木クロッシング2016展」アーティスト&作品紹介#7~ジュン・ヤン

「六本木クロッシング2016展」に出展しているアーティスト&作品を紹介しているブログ連載第7回で取り上げるのは、国際的に活動をしているアーティスト、ジュン・ヤンです。


《罪と許しの時代》
2016年
シングルチャンネル・ビデオ
Courtesy: ShugoArts, Tokyo; Vitamin Creative Space, Guangzhou; and Galerie Martin Janda, Vienna

ジュン・ヤンは、中国とオーストリアで育ち、ウィーン、台北、横浜を拠点として国際的に活動しています。
本展の出展作《罪と許しの時代》(2016)は、アラン・レネ監督、マルグリット・デュラス脚本による映画『ヒロシマ・モナムール』(1959)を参照しつつ、広島を舞台に撮影されたある男女のラブストーリーになっています。個人および集団による過去の過ちは、現在の私たち、さらには未来の人間にとってどのような意味をもつのか。また「許し」とは何か。戦後70年を経た今、私たちが改めて向き合うべき重要なテーマが提示されるのです。
また、ジャンタル・マンタル(18世紀インドで作られた天体観測のための巨大な施設)を模した構造物が、世界を把握しようとする人間の願望を示唆すると共に、歴史における光と影を想起させます。


展示風景:「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」森美術館、2016年
撮影:永禮 賢
 

<関連リンク>

六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声
会期:2016年3月26日(土)-7月10日(日)

・「六本木クロッシング2016展」~アーティスト&作品紹介
(1)毛利悠子
(2)片山真理
(3)石川竜一
(4)後藤靖香
(5)志村信裕
(6)小林エリカ
(7)ジュン・ヤン
(8)長谷川愛

アーティスト×キュレーターによるセッション
「六本木クロッシング2016展」クロストークDay 1をレポート
~毛利悠子、さわひらき、西原尚、ナイル・ケティング、ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、ジュン・ヤン

カテゴリー:01.MAMオピニオン
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