村上隆の五百羅漢図展

みどころ

727系、円相、抽象 | 達磨 | DOB君 | 五百羅漢図 - 「青竜」「白虎」 | 五百羅漢図 - 「玄武」「朱雀」

五百羅漢図 −「青竜」「白虎」

《五百羅漢図》(部分)

《五百羅漢図》(部分)
2012年 アクリル、カンバス、板にマウント 302x10,000cm 個人蔵
展示風景:「村上隆の五百羅漢図展」 森美術館、東京、2015年 撮影:高山幸三
(C)2012 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

本作について村上隆は、「東日本大震災に際し、日本国家の有事を前にしたわれわれ国民の無力感、そんな無力感の中でも人は生きていかなければならない……。絶望からの復活には、たとえ作り話でも、希望を唱えるお話が必要だ。それらは歴史の中で、宗教であったり伝説であったりしてきたのだろう。五百羅漢は500種の人の苦しみをいやしてくれるという逸話もある。震災という死生観のぎりぎりのところが問われるような状況が出現し、五百羅漢というモチーフは俄然リアリティを帯びてきた。」と語っています。こうして描かれた作品は、高さ3メートル、幅は延べ100メートルにもおよびます。東西南北を司る四神である「青竜」「白虎」「朱雀」「玄武」の名をそれぞれ冠した4面で構成され、十六羅漢を中心に500体の羅漢と霊獣、霊鳥などが、燃え盛る炎や吹きすさぶ風を背景に、幻想的かつダイナミックに描かれています。細部に目を移せば、綿密な人物描写、幾重にもおよぶ絵具の層、ラメに覆われた表面の艶やかな仕上げなど、高度な技術で丹念に作り込まれていることが見てとれます。


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