展覧会

MAMコレクション014:重力と反転、ミクロとマクロ―立石大河亞、イン・シゥジェン(尹秀珍)、岩崎貴宏、金氏徹平

2022.2.18(金)~ 5.29(日)

出展作家

  • 立石大河亞
  • イン・シゥジェン(尹秀珍)
  • 岩崎貴宏
  • 金氏徹平

最新の科学がもたらす知見やテクノロジーの進歩によって、昨今の空間認識、世界観は変化しているといえます。重力の塊であるブラックホールなどをはじめ、宇宙における時空、すなわち時間と空間は、地球上におけるように一定ではないこと、宇宙は一つではないかもしれないこと、また数多く発見された太陽系外惑星で生命が存在する可能性があることは、ニュースなどでも取り上げられています。また宇宙的な視座に立てば、私たちがミクロやマクロと呼ぶものも、私たちのスケールに合わせたものの見方でしかないということになります。さらには、コロナ禍の影響によってオンライン会議が一般化した現在、「今、ここで、同じ空間にいる」という認識もかなり変化したといえるのではないでしょうか。

本展では、こうした地球上の重力、時間、空間、スケール感から解放された、自由な視点を表現している作品群を展示します。立石大河亞の重力が反転したかのように見える高速道路と宇宙を背景にした富士山が登場する《富士ハイウェイ》、ミクロとマクロの世界が混在する《ミクロ富士》、岩崎貴宏の重力の方向に反転し上下対称となった金閣寺《Reflection Model》、金氏徹平の様々なものがあふれ出す謎の《タワー》、イン・シゥジェン(尹秀珍)のスーツケースに入った小さな東京《ポータブル・シティ――東京》。これらは、私たちの世界が水平ではなく、さまざまなスケールや幾つもの次元で構成され、ミクロとマクロが繋がっていることを提示してくれるかのようです。


立石大河亞《富士ハイウェイ》
立石大河亞
《富士ハイウェイ》
1992年
油彩、キャンバス
194×194 cm
立石大河亞《ミクロ富士》
立石大河亞
《ミクロ富士》
1984年
油彩、キャンバス
162×112 cm
イン・シゥジェン (尹秀珍)《ポータブル・シティ―東京》
イン・シゥジェン (尹秀珍)
《ポータブル・シティ―東京》
2005年
ミクスト・メディア
82×144×30 cm
展示風景:「フォロー・ミー!:新しい世紀の中国現代美術」森美術館(東京)2005
撮影:桜井ただひさ
岩崎貴宏《Reflection Model》
岩崎貴宏
《Reflection Model》
2001年
檜、ワイヤー
115×90×60 cm
展示風景:「六本木クロッシング2007:未来への脈動」森美術館(東京)2007年
撮影:木奥恵三
金氏徹平《タワー》
金氏徹平
《タワー》
2009年
ビデオ
30分(ループ)
作画:金氏徹平、森千裕、板垣賢司
撮影:金氏徹平
編集:板垣賢司
音楽:金氏徹平、八木良太
基本情報
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MAMコレクション014:重力と反転、ミクロとマクロ―立石大河亞、イン・シゥジェン(尹秀珍)、岩崎貴宏、金氏徹平


撮影に関する注意事項

「MAMコレクション014:重力と反転、ミクロとマクロ―立石大河亞、イン・シゥジェン(尹秀珍)、岩崎貴宏、金氏徹平」では、以下の条件の範囲内で作品の撮影が可能です。

撮影に際して

  • 作品に触れないでください。
  • 他の鑑賞者の鑑賞を妨げるような撮影はご遠慮ください。
  • フラッシュの使用はご遠慮ください。
  • 三脚や自撮り棒の使用はご遠慮ください。
  • 動画撮影は1分以内に限ります。

撮影された写真・動画の利用に関して

  • 撮影された作品写真/動画は、非営利目的でのみ利用できます。営利目的には利用できませんのでご注意ください。
  • 撮影された写真/動画に変更を加えることはできません。
  • 上記作品写真/動画の使用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています。
  • 撮影した写真/動画をブログや写真共有サービスなどに利用する場合は、以下のとおり表示してください。

表記例

作家名・作品名:立石大河亞《富士ハイウェイ》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

※ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの詳細や表示については、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンのウェブサイトをご参照ください。
※撮影された作品写真/動画に来館者が写っている場合、その写真の公表にあたって写り込んだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。


「MAMコレクション」とは?

日本を含むアジア太平洋地域の現代美術に焦点をあてた森美術館のコレクションは、現在、400点近くを数えます。「MAMコレクション」では、これらを順次、多様なテーマに沿って紹介しています。ダイナミックな眺望とともに現代アートをお楽しみください。

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