展覧会

森万里子:燦燦

2026.10.31(土)~ 2027.3.28(日)

メッセージ

二十代前半、父の死を機に、命のはかなさに向き合うなかで、人の存在は本当に終わってしまうものなのだろうかという問いが、私の中に芽生えました。まず仏教に答えを求め、宇宙物理の書をひもとき、世界各地の古代都市や祈りの場(ギザ、ラリベラ、アンコールワット、テオティワカン、マチュピチュなど)を巡り、やがて国内外の新石器時代の遺跡(オークニー、ニューグレンジ、井戸尻、大湯)へと思索を広げていきました。そうした探求の中で、科学者やエンジニアと協働しながら技術の開発を重ね、宇宙との結びつきを体験できるような新しい表現を試みてきました。
創作活動を通して、魂という存在があるのなら、それは光であり、より大きな存在の一部なのではないかと考えるようになりました。生と死は物質的な次元では分かれているように見えても、より深い層においては、もともと分断されていないのかもしれません。その感覚は、名づけることのできない内なる光として、作品の中に静かに息づいています。

森万里子
撮影:下村一喜

森万里子 略歴

1967年
東京生まれ
1992年
チェルシー・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)卒業
1993年
ホイットニー美術館インディペンデント・スタディ・プログラム(ニューヨーク)修了
1995年
個展「森 万里子」アメリカン・ファインアート(ニューヨーク)
1997年
第47回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展で優秀賞受賞、北欧館にも出品。
第5回イスタンブール・ビエンナーレ
第4回リヨン・ビエンナーレ(フランス)
1998年
個展「森 万里子」サーペンタイン・ギャラリー(ロンドン)、巡回:シカゴ現代美術館、アンディー・ウォーホール美術館(ピッツバーグ)、ロサンゼルス・カウンティ美術館
1999年
個展「はかない夢の中で」ブルックリン美術館(ニューヨーク)
個展「ドリーム・テンプル」プラダ財団(ミラノ)、巡回:ローゼアム現代美術館(スウェーデン、マルモ)
2000年
個展「リンク」 ポンピドゥ・センター(パリ)
第12回シドニー・ビエンナーレ
第3回上海ビエンナーレ
2001年
第8回日本現代藝術奨励賞受賞、公益財団法人 日本文化藝術財団
2002年
個展「ピュアランド」東京都現代美術館
2003年
個展「Wave UFO」ブレゲンツ美術館(オーストリア、ブレゲンツ)
2005年
第51回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展
2006年
第1回シンガポール・ビエンナーレ
2007年
個展「ワンネス」グローニンガー美術館(オランダ、フローニンゲン)、巡回:アロス・オーフス美術館(デンマーク、オーフス)、ピンチュック・アート・センター(キーウ、2008年)
2010年
非営利団体Faou公益財団設立
第1回瀬戸内国際芸術祭
2011年
巡回「ワンネス」バンコ・ド・ブラジル(ブラジリア、リオデジャネイロ、サンパウロ)
※リオデジャネイロ開催の「ワンネス」がその年の世界で最も来場者数の多い現代美術展となる。(The Art Newspaper 2012年4月号より)
プライマル・リズム・プロジェクト《サンピラー》を沖縄県宮古島市の七光湾に恒久設置[Faou公益財団]
2012年
個展「再生」ロイヤルアカデミー(ロンドン)、巡回:ジャパン・ソサエティー(ニューヨーク、2013年)、西オーストラリア美術館(パース、2015年)
2014年
ロンドン芸術大学より名誉フェロー授与
2016年
リオデジャネイロ・オリンピック 文化プログラム《リング:自然とひとつに》をリオデジャネイロに恒久設置[Faou公益財団]
2022年
宮古島に自身の設計によるスタジオ「ユプティラ」建設
2024年
個展「ピース・クリスタル」パラッツォ・コルネール(ベネチア)[Faou公益財団]
現在、ニューヨーク、東京、宮古島在住

作品は、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ポンピドゥ・センター(パリ)、フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(パリ)、プラダ財団(ミラノ)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、ベネッセアートサイト直島(香川、豊島)、グッゲンハイム・アブダビ(アラブ首長国連邦)、テート・モダン(ロンドン)、サンフランシスコ近代美術館、ピンチュック・アート・センター(キーウ)、ロサンゼルス現代美術館(MOCA)などに収蔵されています。

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