SYMPOSIA

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アージェント・トーク030:多文化世界の解釈と現代アート

日本語のみ

世界各地で開催されるビエンナーレやトリエンナーレ。近年の国際展では、地政学的なアプローチと並び、文化人類学的、民族学的な観点から世界を理解しようとする試みもみられます。グローバル化による均一化が指摘される一方で、アニミズムなど自然崇拝を含む多様な信仰、伝統的・民族的な儀礼、祭祀、慣習などは、多文化主義以降の世界を理解するための重要な入口ですが、その背景には近代合理主義や欧米が牽引してきた価値観の限界や危機感をみることができます。そうした視点はまた、20世紀の現代美術が充分な光をあててこなかった地域や民族の創造活動にも目を向けさせるものです。
本トークでは、8月に開幕した「あいちトリエンナーレ2016」の芸術監督・港千尋氏を迎えて、コンセプト「虹のキャラヴァンサライ」の背景にある思想を掘り下げながら、多文化世界の解釈を考えます。

日時
2016年9月20日(火)19:00~20:30(受付開始 18:30)
出演
港 千尋(「あいちトリエンナーレ2016」芸術監督)
プロフィール
港 千尋
1960年神奈川県生まれ。写真家・著述家。多摩美術大学美術学部情報デザイン学科教授(映像人類学)。早稲田大学政治経済学部卒業。2013年より国際交流基金国際展事業委員を務める。群衆や記憶など文明論的テーマをもちつつ、研究、作品制作、展覧会、出版、キュレーション等、幅広い活動を続けている。著作『記憶―創造と想起の力』(講談社、1996年)でサントリー学芸賞、展覧会「市民の色」で伊奈信男賞を受賞。2006年に釜山ビエンナーレ共同キュレーターを、2012年に台北ビエンナーレ共同キュレーターを務める。2007年にはヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展日本館のコミッショナーも務めた。
申込期間
2016.9.20(火) ~ 9.20(火)
会場
森美術館オーディトリアム
定員
80名(要予約)
料金
無料(閉館後の開催につき、展覧会はご鑑賞いただけません)
カテゴリー
シンポジウム
対象
一般
タグ
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