SYMPOSIA

国内外で注目されているテーマをアカデミックに議論する場

国際シンポジウム「建築キュレーションを建ちあげる」

日英同時通訳、手話同時通訳付

森美術館では、日本を拠点に活動する中堅・若手キュレーターの育成を目的とした「グローバル・アート・プロフェッショナル育成プロジェクト」に取り組んでいます。2025年度は建築分野に焦点を当て、国際シンポジウムやキュレトリアル・ワークショップを実施します。
本シンポジウム「建築キュレーションを建ちあげる」では、国際的に活躍する建築専門のディレクターやキュレーターを迎え、日本では語られる機会の少ない建築展のキュレーションに関する最新動向や視点を紹介します。さらに、森美術館で「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が開催中の藤本壮介氏を交え、建築展が現代社会の課題にどのようにアプローチできるのか、日本における建築展のキュレーションの位置付けや発展の可能性、その確立に向けた土台作りなどについて議論を深めます。

日時
2025年10月5日(日)15:00~18:00(開場:14:30)
※手話同時通訳をご希望の方は、イベント名を明記のうえ、2025年9月21日(日)までに へご連絡ください。

出演
カーソン・チャン(建築キュレーター、ライター)
ジェニファー・ダンロップ・フレッチャー(サンフランシスコ近代美術館 建築・デザイン部門ヘレン・ヒルトン・ライザー・キュレーター兼部門長)
エカテリーナ・ゴロヴァチュク(建築家、研究者、GRACE共同設立者)
藤本壮介(建築家)
モデレーター
片岡真実(森美術館館長)

出演者プロフィール

カーソン・チャン
撮影:Gregor Quack

カーソン・チャン

建築キュレーター、ライター。ニューヨーク近代美術館(MoMA)に新設された「エミリオ・アンバース建築・自然環境共同研究所」の初代ディレクターを務め、同館の建築・デザイン部門キュレーターも兼任。MoMAでは、展覧会、レクチャー、カンファレンス、セミナー、出版物などを通じて、アンバース研究所が展開する多様なリサーチ活動を企画・推進した。2012年にはナディム・サマンとともに「第4回マラケシュ・ビエンナーレ」をキュレーションし、翌年にはデンバーで開催された「ビエンナーレ・オブ・アメリカズ」のエグゼクティブ・キュレーターに就任。書籍、カタログ、雑誌などに定期的に執筆し、『Frieze』『Texte zur Kunst』『032c』ではエディター・アット・ラージ(特任編集者)も務める。

ジェニファー・ダンロップ・フレッチャー

ジェニファー・ダンロップ・フレッチャー

サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)建築・デザイン部門ヘレン・ヒルトン・ライザー・キュレーター兼部門長。2008年以降、20世紀後半から現代に至るまでの革新的なデザイン作品に焦点をあて、数々の重要な収集および展覧会を手がける。近年の主なプロジェクトに「Get in the Game」(2024年、共同キュレーター)、「Conversation Pieces」(2022年)、「Nature x Humanity: OXMAN Architects」(2022年)、「Tatiana Bilbao Estudio」(2021年)、「Far Out: Suits, Habs and Labs for Outer Space」(2019年、共同キュレーター)、「The Sea Ranch: Architecture, Environment and Idealism」(2018年、共同キュレーター)がある。SFMOMA着任前は、ゲティ・リサーチ・インスティテュート、南カリフォルニア建築大学、ハマー美術館でキュレーターとして勤務。ニューヨーク大学で美術史学士号、バード・カレッジでキュレトリアル・スタディーズ修士号、ハーバード大学で建築史・建築理論のデザイン学修士号を取得。

エカテリーナ・ゴロヴァチュク

エカテリーナ・ゴロヴァチュク

ロシア出身の建築家・研究者。ミラノを拠点とするGRACEの共同設立者。OMA/AMOと長期にわたり協働し、モスクワのガレージ現代美術館の設計や大学院「ストレルカ」の教育プログラム開発を担当。GRACEは、展示デザイン、美術館建築、保存活動に取り組み、作品と空間の関係や「ホワイトキューブ」を超えた新たなナラティブの可能性を探究している。特に20世紀建築の保存に注力し、ウズベキスタン・タシュケントの24棟のモダニズム建築保護プロジェクトでは、研究者と協働して法的枠組みの見直しや保存戦略を策定した。2025年にはヴェネチア・ビエンナーレ建築展でウズベキスタン館を共同キュレーションし、太陽炉を備えたサン・インスティチュート・オブ・マテリアルサイエンスを取り上げた。

藤本壮介
撮影:デビッド・ヴィンティナー

藤本壮介

1971年北海道生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞《ラルブル・ブラン(白い樹)》に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、「2025年大阪・関西万博」の会場デザインプロデューサーに就任。2024年には《仙台市(仮称)国際センター駅北地区複合施設》(2031年竣工予定、宮城)の基本設計者に選定される。現在、森美術館で自身初の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」(会期:2025年7月2日~11月9日)が開催中。


主催
森美術館
助成
文化芸術活動基盤強化基金(クリエイター等育成・文化施設高付加価値化支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
運営
一般社団法人建築センターCoAK
協力
TOKYO NODE

お申し込みについて

  • 出演者は予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • イベントレジストのシステムを使用しています。(※イベントレジストをはじめてご利用になる方は、最初に会員登録が必要です。)
  • お申し込み後のキャンセルおよび返金は承っておりません。
  • 領収証をご希望の方は、お申込完了後、イベントレジストの「マイチケット」ページ内<領収証データ>ボタンをクリックしてください。領収証データが表示されます。
  • 当日は、記録および広報のための写真、動画撮影を行う場合があります。ご参加の際はあらかじめご了承ください。
  • 表示料金はすべて消費税込です。

個人情報の扱いに関して

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申込期間
2025.9.9(火) ~ 10.2(木)
会場
TOKYO NODE HALL(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー46階)
東京都港区虎ノ門2-6-2
※受付場所:ARRIVAL HALL(45階)
定員
300名(要予約、先着順)
料金
500円
※本チケットで展覧会はご覧いただけません。展覧会チケットは別途ご購入ください。
お問い合わせ
森美術館 ラーニング担当
メールでのお問い合わせ
カテゴリー
シンポジウム
展覧会関連
対象
一般
大学生
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