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「藤本壮介の建築」展 現代音楽パフォーマンス「ふるまいのデザイン」

「藤本壮介の建築」展関連プログラム
日本語のみ

藤本壮介は、著書『建築が生まれるとき』の中で、20世紀の近代建築を代表する建築家、ミース・ファン・デル・ローエの作品を五線譜に喩えて論じています。藤本によれば、ミースは「何も書いていない五線自体を音楽として成立させた」存在であり、それに対して自身が目指す建築は、各音に固有の時間が流れ、音から音へと時間が受け継がれていく「五線のない楽譜」であると述べています。

本プログラム「ふるまいのデザイン」では、五線譜とは異なるアプローチで音楽を記述する図形楽譜に焦点を当てます。図形楽譜とは、音符や休符の代わりに、図形や記号、抽象的な線や文字などを用いて音楽的なアイデアをより視覚的に表現するものです。五線譜が音や時間の記述であるのに対し、演奏者の解釈に委ねられる部分が大きい図形楽譜は、演奏者の「ふるまい」への記述という側面を持っています。

今回は、日本における図形楽譜のパイオニアであった一柳慧の《弦楽器のためのスタンザ》(1961年)と、琵琶と尺八という日本の伝統楽器を取り入れ、西洋的記譜法からの解放を試みた武満徹の《ノヴェンバー・ステップス》(1967年)より第十段を紹介します。即興性と不確定性を帯び、「構造」という概念を超えていく音楽を、「藤本壮介の建築:原初・未来・森」とともにお楽しみください。

日時
2025年11月4日(火)19:00~20:20(受付開始:18:00)
スケジュール
18:00
受付開始
展覧会鑑賞
※開演まで展覧会をご覧いただけます。
19:00
開演
一柳 慧《弦楽器のためのスタンザ》(1961年)
武満 徹《ノヴェンバー・ステップス》(1967年)より第十段
20:20
終演
※終演後は、21:00まで展覧会をご覧いただけます。
申込期間
2025年10月8日(水) ~ 11月2日(日)
出演
●一柳 慧《弦楽器のためのスタンザ》(1961年)
中澤沙央里(ヴァイオリン)
加藤綾子(ヴァイオリン)
甲斐史子(ヴィオラ)
迫田 圭(ヴィオラ)
●武満 徹《ノヴェンバー・ステップス》(1967年)より第十段
久保田晶子(薩摩琵琶)
長谷川将山(尺八)
対象
一般
※未就学児の入場はご遠慮ください。

出演者プロフィール

中澤沙央里(ヴァイオリン)

中澤沙央里(ヴァイオリン)

桐朋学園大学音楽学部卒業。トンヨン国際音楽祭(韓国)、中国ASEAN音楽週間(中国)、サントリー芸術財団サマーフェスティバルなどに出演。2013年度トーキョーワンダーサイト・レジデントアーティスト。日本・フィンランド新音楽協会会員。

加藤綾子(ヴァイオリン)
撮影:前澤秀登

加藤綾子(ヴァイオリン)

クラシックから現代音楽作品までを演奏し、リサイタルやパフォーマンス作品の制作・上演を行う。日本作曲家協議会、高松市美術館などの主催公演に出演。採択歴にKAAT「カイハツ」、豊岡演劇祭フリンジ、金沢21世紀美術館「&21+」事業(2025年度)など。

甲斐史子(ヴィオラ)
撮影: makiTAKAGI

甲斐史子(ヴィオラ)

桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。現代音楽演奏コンクール〈競楽Ⅴ〉第1位、第12回朝日現代音楽賞、2003年度青山バロックザール賞を受賞。ドイツ・ダルムシュタットにてクライニヒシュタイナー賞受賞。アンサンブル・ノマドのメンバーとして第3回佐治敬三賞を受賞。神奈川県立弥栄高等学校、東京藝術大学(ソルフェージュ科)非常勤講師。

迫田 圭(ヴィオラ)

迫田 圭(ヴィオラ)

東京音楽大学大学院修了。第28回市川市新人演奏家コンクール弦楽器部門最優秀賞受賞。現在、「おーけすとら・ぴとれ座」コンサートマスターを務めるほか、オーケストラトリプティーク、アンサンブル・リカレンス、Green Room Playersに所属。

久保田晶子(薩摩琵琶)

久保田晶子(薩摩琵琶)

平家物語や軍記物などの古典語り・琵琶歌をはじめ、童話や民話をもとにした新作語り作品を創作・自演する。アニメやテレビ音楽の録音、劇中音楽への参加、アンサンブル演奏など幅広く活動。第56回琵琶楽コンクール第一位、文部科学大臣賞受賞(2019年)。

長谷川将山(尺八)
撮影:平舘 平

長谷川将山(尺八)

藤原道山に師事。都山流尺八楽会所属・師範。東京藝術大学卒業、同大学大学院修了。令和6年度(第75回)芸術選奨 文部科学大臣新人賞(音楽部門)受賞。研究活動により裏付けられた細緻な作品解釈と学究的なアプローチで、尺八音楽の新たな可能性を拓いている。音楽活動は多岐に渡り、近年は独奏のほか、シリーズ「全員将山」において多重録音の技術を駆使した表現活動も展開する。株式会社DO所属。

山本 和智(監修)
撮影:Jörgen Axelvall

山本 和智(監修)

独学で作曲を学ぶ。国内外で高く評価され、作品は多くの優れた団体や芸術家により広く演奏されている。和光大学表現学部総合文化学科非常勤講師。
https://kazutomoyamamoto.b-sheet.jp


主催
森美術館
監修
山本和智
企画協力
株式会社しろばら百藝社

お申し込みについて

  • 出演者は予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
  • 当日は、記録および広報のための写真、動画撮影を行う場合があります。
  • 表示料金はすべて消費税込みです。

参加する

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申込期間
2025.10.8(水) ~ 11.2(日)
会場
森美術館オーディトリアム
定員
50名
料金
3,000円
※「藤本壮介の建築」展覧会チケット料金を含みます
お問い合わせ
森美術館 ラーニング担当
メールでのお問い合わせ
カテゴリー
展覧会関連
対象
一般
タグ

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