舟が水に浮かぶように見えますが、実は、ボートの揺れをコンピューターで計算し制作した立体物のインスタレーションです。私たちは「ボートは水に浮いているものだ」という思い込みをもつため、そのように見えてしまったのです。私たちがいかに固定観念をもって物事を見ているか、ということに気づかされます。 英語タイトル(Port of Reflections)に含まれる「Reflection」という言葉は、「熟考」という意味ももちますが、本作はイメージと物質の実在の関係について、私たちに熟考を促しているのかもしれません。
レアンドロ・エルリッヒ 《反射する港》 2014年 ガラス繊維、金属フレーム、駆動装置、木材、アクリル板 サイズ可変 展示風景:「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」森美術館、2017年 撮影:長谷川健太 Courtesy: Art Front Gallery and Galleria Continua
レアンドロ・エルリッヒ 《雲》 2016年 高透過ガラス、セラミック・インク、木材、照明 各199.5×205×81 cm 展示風景:「レアンドロ・エルリッヒ展:見ることのリアル」森美術館、2017年 撮影:長谷川健太 Courtesy: Sean Kelly Gallery and Art Front Gallery