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冬休み企画:館長が選ぶおすすめ本#4

2026.1.13(火)

家の中でゆっくりと本を読むのが最高の季節になりました。
森美術館館長の片岡真実が選んだ、現代美術を読み解く助けとなる書籍や、世界を知る視点を広げてくれる書籍をご紹介いたします。

『仏教は宇宙をどう見たか アビダルマ仏教の科学的世界観』佐々木閑
現代アートは世界の在り方を考えさせてくれますが、本書は仏教的な世界観をわかりやすく解説しています。

『東洋の理想』岡倉天心
岡倉天心は、ボストン美術館の東洋部長も務めた国際派キュレーターの先駆者で、明治の日本が急速な近代化や西洋化に対峙していた時代、東洋文化や日本美術を欧米に英語で発信しました。本書はもともと1903年に英語で出版されたもので、当時の世相や岡倉の置かれた立ち位置を想像しながら読むのが楽しいです。冒頭の「アジアはひとつである」という言葉は、太平洋戦争中には大東亜共栄圏のスローガンとして利用された複雑な歴史がありますが、脱亜入欧が進む時代に、日本をアジアの文化的文脈に位置付けようとした視点は、今日もなお重要だと思われます。

『昔話の深層』河合隼雄
良く知っていると思っている昔話のなかに、どんな意味が隠されているのか。現代アートを読み解く作業に似た楽しみがあります。

『世界図絵』J.A. コメニウス
1658年に出版された世界初の絵入り教科書、絵本。神、世界、天空にはじまり、人間の身体や人間以外の生き物に関する言葉、人間の職業や生活、制度や性質、都市、芸術、宗教など、「世界」を構成する150項目を言葉と絵で説明しています。訳註も丁寧です。

(森美術館館長 片岡真実)

館長が選ぶおすすめ本#4
館長が選ぶおすすめ本#4

紹介した本以外にも、館内の森美術館ショップ 53ではさまざまな書籍やグッズを取扱中。ぜひ展覧会のあとにお立ち寄りください。
※森美術館ショップ 53では『東洋の理想』『昔話の深層』のお取り扱いはございません。また、欠品の場合があります。

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