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草間彌生さんご逝去に寄せて

2026.8.28(金)

日本を代表する現代アーティストとして世界中に圧倒的な存在感を放ってきた草間彌生さんが97歳で、その生涯を全うされました。心より哀悼の意を表します。

1957年に渡米し、前衛芸術家として注目され、1993年にはヴェネチア・ビエンナーレで日本館代表となりました。2000年代以降は、世界の多様な地域における美術の歴史が再検証されるなかで、グローバルな注目が飛躍的に高まり、ポンピドゥー・センターやテート・モダンで回顧展が開催されるなど、その芸術性に対する評価と幅広い人々からの人気は不動のものとなりました。
森美術館では2003年の「森美術館開館記念展 ハピネス:アートにみる幸福への鍵」、2004年には個展「クサマトリックス:草間彌生展」、2013年の「六本木ヒルズ・森美術館10周年記念展 LOVE展:アートにみる愛のかたち」、2020年の「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」をはじめ、大変多くの展覧会にご参加いただきました。また2012年の「六本木アートナイト」ではメインアーティストとして六本木の夜に花を咲かせてくださいました。

草間さんは『無限の網 草間彌生自伝』に、「水玉、すなわちミリオンの粒子の一点である私の命。水玉の天文学的な集積が繋ぐ白い虚無の網によって、自らも他者も、宇宙のすべてをオブリタレイトする」と書かれています。ついにご自身も永遠の存在として無限の宇宙空間のなかに溶け込んでいかれたかのようです。しかし、その芸術と精神は、時代を超えて、私たちのなかに永遠に生き続けることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。

森美術館 館長
片岡真実

「LOVE展」のインスタレーション空間での草間彌⽣さん(2013年)
「LOVE展」のインスタレーション空間での草間彌⽣さん(2013年)
「LOVE展」のインスタレーション空間での草間彌⽣さん(2013年)
「LOVE展」のインスタレーション空間での草間彌⽣さん(2013年)
草間彌生《水玉強迫》
草間彌生
《水玉強迫》
2004年
ミクストメディア
インスタレーション
展示風景:「クサマトリックス:草間彌生展」森美術館(東京)2004年
撮影:中野正貴
草間彌生《水玉強迫》
草間彌生
《水玉強迫》
2004年
ミクストメディア
インスタレーション
展示風景:「クサマトリックス:草間彌生展」森美術館(東京)2004年
撮影:中野正貴
草間彌生《愛はとこしえ、未来は私のもの!》《ヤヨイちゃん》《リンリン》
草間彌生
《愛はとこしえ、未来は私のもの!》《ヤヨイちゃん》《リンリン》
展示風景:六本木アートナイト2012、六本木ヒルズアリーナ
© 2012 六本木アートナイト実行委員会
草間彌生《愛はとこしえ、未来は私のもの!》《ヤヨイちゃん》《リンリン》
草間彌生
《愛はとこしえ、未来は私のもの!》《ヤヨイちゃん》《リンリン》
展示風景:六本木アートナイト2012、六本木ヒルズアリーナ
© 2012 六本木アートナイト実行委員会
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