展覧会

MAMコレクション022:ティモテウス・アンガワン・クスノ

2026.4.29(水)~ 9.23(水)

ティモテウス・アンガワン・クスノ(1989年インドネシア・ジョグジャカルタ生まれ、アムステルダム在住)は、植民地主義の歴史とその記憶をめぐる問いを、映像・写真・インスタレーションを横断した実践を通じて探究するアーティストです。その作品は、正史の記述が内包する権力構造と恣意的な操作を批判的に検証しながら、フィクションとドキュメンタリーの境界を意図的に撹乱することで、「歴史的真実」の脆弱性を問い直します。

「MAMコレクション022」では、森美術館コレクションの《ノスタルジーの解体》(2024年)に最新映像作品を含む2点を加え、クスノの多様な実践を紹介します。《ノスタルジーの解体》は、アーカイブ・プリント、油彩・アクリル絵具、ロープ、金属装置を組み合わせた作品です。人々と自然が調和する懐かしい山野の風景を描き、植民地をロマン化した「ムーイ・インディ(麗しの東インド)」と呼ばれる絵画が、いかに植民地支配の暴力や不平等を覆い隠してきたかを明らかにします。同じく植民地支配を題材とした写真シリーズ《時の空白》(2024年)と、最新映像作品《ソラ・ファータ》(2025年)では、過去を美化する眼差しが歴史的事実を歪め、独裁や植民地政権へのノスタルジアとして今日の社会に潜在し続ける危うさを、クスノは批評的に問いかけます。

※《ノスタルジーの解体》(2024年)は森美術館東南アジア・コレクターズ・サークル(SEACC)購入作品です。SEACCは、2017年の展覧会「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」を機に培ったネットワークを継続するため、2023年に設立された東南アジアのコレクターによるサポート・グループで、キュレーターの現地リサーチおよび作品購入を支援しています。


ティモテウス・アンガワン・クスノ《ノスタルジーの解体》
ティモテウス・アンガワン・クスノ
《ノスタルジーの解体》
2024年
ミクスト・メディア
南アジアコレクターズサークル(SEACC)2024年購入
Photo Courtesy: kohesi Initiatives
ティモテウス・アンガワン・クスノ《ノスタルジーの解体》
ティモテウス・アンガワン・クスノ
《ノスタルジーの解体》
2024年
ミクスト・メディア
南アジアコレクターズサークル(SEACC)2024年購入
Photo Courtesy: kohesi Initiatives
基本情報
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MAMコレクション022:ティモテウス・アンガワン・クスノ


撮影に関する注意事項

「MAMコレクション022:ティモテウス・アンガワン・クスノ」では、作品の写真・動画撮影が可能です。撮影の際は以下の注意事項を必ずご確認ください。

撮影に際して

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  • 他の鑑賞者の鑑賞を妨げるような撮影はご遠慮ください。
  • フラッシュの使用はご遠慮ください。
  • 三脚や自撮り棒の使用はご遠慮ください。
  • 動画撮影は1分以内に限ります。

撮影された写真/動画の利用に関して

  • 撮影された写真/動画は、非営利目的でのみ利用できます。営利目的には利用できませんのでご注意ください。
  • 撮影された写真/動画に変更を加えることはできません。
  • 上記写真/動画の使用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています。
    撮影した写真/動画をブログや写真共有サービスなどに利用する場合は、以下のとおり表示してください。

表記例

作家名・作品名:ティモテウス・アンガワン・クスノ《ノスタルジーの解体》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

※ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの詳細や表示については、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンのウェブサイトをご参照ください。
※撮影された写真/動画に来館者が写っている場合、その写真の公表にあたって写り込んだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。


「MAMコレクション」とは?

日本を含むアジア太平洋地域の現代美術に焦点をあてた森美術館のコレクションは、現在、約460点を数えます。「MAMコレクション」では、これらを順次、多様なテーマに沿って紹介しています。毎回変化する、示唆に富んだ現代アートのセレクションをお楽しみください。

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