展覧会

MAMリサーチ012:ディアスポラ・メモリー - 境界を越えて生きるコリアン・アーティスト

2026.4.29(水)~ 9.23(水)

歴史の力に押し出されるように、あるいは生きるための選択として生まれた土地や国を離れ、異国へと移住・定住した人々やその子孫を「ディアスポラ」と呼びます。

現在、世界各地で移民・難民が増加し、多文化主義への反動とナショナリズムの波が高まるなかで、そうした人々の存在が、かつてなく切実な意味を帯びています。とりわけ隣国の韓国では、植民地支配、朝鮮戦争、独裁政権と民主化、急速な経済発展、グローバル化という激動の歴史を背景に、アジアのなかでも数多くのディアスポラが生み出されてきました。しかしこれまで「コリアン・ディアスポラ」の存在は、国家や民族という固定した枠組みで語られることが多く、その多様性と流動性は十分に認識されてきませんでした。

本展では、韓国から異国へと渡った、またはルーツを持つ3名のアーティストの作品と関連資料を通じて、20世紀から21世紀におけるコリアン・ディアスポラの軌跡をたどります。日本へと渡ったクァク・インシク(1919年現在の韓国・大邱広域市生まれ、1988年東京にて没)、ドイツへと渡ったソン・ヒョンスク(1952年韓国・全羅南道生まれ、ドイツ・ハンブルク在住)、韓国にルーツを持ち、カザフスタンに生まれたアレキサンダー・ウーガイ(1978年カザフスタン・クジルオルダ生まれ、アルマトイおよびソウル在住)は、それぞれ異なる地政学的文脈のなかで、国家と個人の記憶の交差、移住とアイデンティティの葛藤、故郷と異郷の揺らぎを、独自の表現で探求してきました。これら異なる土地に生き、異なる言語と文化のあいだで創り続けたアーティストたちの作品とライフヒストリーに向き合うとき、ディアスポラの経験は単なる喪失や断絶でないことが見えてくることでしょう。複数の地域・言語・文化を横断してきた3名のアーティストの実践を通じて、境界を越えて重なる記憶を新たな視点で捉え直します。


郭仁植《Work 85 (unknown)》
郭仁植
《Work 85 (unknown)》
1985年
所蔵:GalleryQ(東京)
画像提供:GalleryQ
郭仁植《Work 85 (unknown)》
郭仁植
《Work 85 (unknown)》
1985年
所蔵:GalleryQ(東京)
画像提供:GalleryQ
アレキサンダー・ウーガイ《無題(母の写真)》
アレキサンダー・ウーガイ
《無題(母の写真)》
2025年
アレキサンダー・ウーガイ《無題(母の写真)》
アレキサンダー・ウーガイ
《無題(母の写真)》
2025年
ソン・ヒョンスク《1の筆触の上に8の筆触 2004年5月5日》
ソン・ヒョンスク
《1の筆触の上に8の筆触 2004年5月5日》
2004年
所蔵:森美術館(東京)
ソン・ヒョンスク《1の筆触の上に8の筆触 2004年5月5日》
ソン・ヒョンスク
《1の筆触の上に8の筆触 2004年5月5日》
2004年
所蔵:森美術館(東京)

郭仁植
ポートレート:郭仁植
撮影:片山摂三
画像提供:GalleryQ
郭仁植
ポートレート:郭仁植
撮影:片山摂三
画像提供:GalleryQ
アレキサンダー・ウーガイ
ポートレート:アレキサンダー・ウーガイ
アレキサンダー・ウーガイ
ポートレート:アレキサンダー・ウーガイ
ポートレート:ソン・ヒョンスク
ポートレート:ソン・ヒョンスク
撮影:Timo Ohler
画像提供:Galery Sprüth Magers
ソン・ヒョンスク
ポートレート:ソン・ヒョンスク
撮影:Timo Ohler
画像提供:Galery Sprüth Magers
基本情報
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MAMリサーチ012:ディアスポラ・メモリー - 境界を越えて生きるコリアン・アーティスト


撮影に関する注意事項

「MAMリサーチ012:ディアスポラ・メモリー - 境界を越えて生きるコリアン・アーティスト」では、作品の写真・動画撮影が可能です。撮影の際は以下の注意事項を必ずご確認ください。

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  • 三脚や自撮り棒の使用はご遠慮ください。
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撮影された写真/動画の利用に関して

  • 撮影された写真/動画は、非営利目的でのみ利用できます。営利目的には利用できませんのでご注意ください。
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  • 上記写真/動画の使用条件はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で許諾されています。
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表記例

作家名・作品名:郭仁植《Work 85 (unknown)》
この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。

※ クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの詳細や表示については、クリエイティブ・コモンズ・ジャパンのウェブサイトをご参照ください。
※撮影された写真/動画に来館者が写っている場合、その写真の公表にあたって写り込んだ方の肖像権に触れる場合がありますので、ご注意ください。


「MAMリサーチ」とは?

「MAMリサーチ」は、アジア各地におけるアーティスト、キュレーター、芸術運動、インスティテューションなどに注目しながら、社会的にも政治、経済的にも複層的な背景から生まれてきたアジアの現代アートについて考察し、その歴史的文脈を明らかにしていこうとする試みです。各地のアーカイブ、研究機関、研究者との協働企画を前提に、展示は作品に限定せず、記録映像、写真、文書、資料などを紹介します。

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