2016年10月 5日(水)

「宇宙の入り口」へようこそ!
~「宇宙と芸術展」作品紹介(7)トム・サックス

トム・サックス《ザ・クローラー》
2003年

1960年代生まれの他の多くの子どもたちと同様に、トム・サックスはアメリカの宇宙計画に魅せられ、後に宇宙への興味はアートを作ることに繋がっていきました。この作品はスペースシャトル「チャレンジャー号」の模型ですが、周知のように1986年「チャレンジャー」は打ち上げ73秒後に空中分解するという事故を起こしました。この事故は人々の、特に米国民にとってはトラウマ的な経験となりました。
しかしサックスは、この《ザ・クローラー》によって宇宙飛行士の夢をかなえ、想像上の銀河を航海し、また、輝かしい科学技術の成功の裏には幾つもの失敗があることを思い出させてくれるのです。


展示風景:「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」森美術館、2016年
撮影:木奥恵三

なお、六本木アートナイト2016が開催される10月21日(金)に、本展関連プログラムとして、トム・サックスによるアーティストトーク&スクリーニングを行います。この機会をぜひお見逃しなく!
 

<関連リンク>

宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ
会期:2016年7月30日(土)-2017年1月9日(月)
MAMスクリーン004:宇宙から地球を観る
会期:2016年7月30日(土)-2017年1月9日(月)

・「宇宙の入り口」へようこそ!
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カテゴリー:01.MAMオピニオン
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