ロン・ミュエク 略歴
1958年オーストラリア、メルボルン生まれ、1986年より英国在住。映画・広告業界で20年以上働いた後、1990年代半ばに彫刻の制作を開始。1996年、ロンドンのヘイワード・ギャラリーで開催された展覧会で、ポルトガル人画家パウラ・レゴの絵画と共に彼の彫刻《ピノキオ》(1996年)が展示され現代美術界にデビュー。翌年、他界した父親を小さく表現した《死んだ父》(1996-1997年)が、同地のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで開催された「センセーション:サーチ・コレクションのヤング・ブリティッシュ・アーティスト」展に出品され注目を集める。以来、ミュエクは世界各地の権威ある美術館で作品を発表。近年ではソウル、オランダのハーグで個展を開催し、今後はシドニーでの個展が予定されている。日本では、十和田市現代美術館で《スタンディング・ウーマン》(2007年)が常設展示されている。一作品を制作するために数ヵ月、時には数年を要することもあり、過去30年間に制作された作品総数は50点程しかない。
カルティエ現代美術財団
カルティエ現代美術財団は芸術的対話と実験の場であり、アーティストとの緊密な協働による創作と展示を両輪に据えて活動を行っています。
1984年に当時のカルティエのプレジデントだったアラン=ドミニク・ペランによって設立された財団は、分野やジャンルを隔てる壁を越えて、あらゆる領域からアーティストを迎え展示してきました。長年にわたり革新的かつ国際色豊かなプログラムを通して築かれた所蔵コレクションは、分野にとらわれない財団の本質と、同時代の問題をダイレクトにとらえたテーマの幅広さを反映しています。
カルティエ現代美術財団の活動とコミットメントは、人々が現代アートに触れる機会を限りなく広げたいという強い思いと志に根ざしています。展覧会プロジェクトをはじめ、イベントやディベート、ライブパフォーマンスや講演といったプログラムを通して、文化施設の架け橋となり、多文化間の対話の場を創出してきました。
世界を代表する建築家ジャン・ヌーヴェルの設計による、パリ・パレロワイヤル広場に構えた展示空間を新たな拠点として、カルティエ現代美術財団は、アーティストや来訪者とともに、アートの新たな捉え方を探求し、共有していきます。

