展覧会

ロン・ミュエク

2026.4.29(水)~ 9.23(水)

寡作の作家ミュエクの作品を網羅的に紹介する、日本では18年ぶりの大規模個展。出展作品の多数が日本初公開

本展は、初期作品から近作に至るまで、作家の制作活動全体を包括的に紹介する大規模な展覧会です。出展作品の多くは日本初公開となります。総作品数が50点程しかないミュエクの彫刻作品を多数集めて個展を開催することは困難であり、11点もの作品を展示する本展は貴重な機会となります。日本での個展は2008年以来となり、これほど多くの作品を展示するのは今回が初の試みです。

大型作品《マス》(2016-2017年)を日本初公開

本展の中心をなすのは、巨大な頭蓋骨の彫刻100点で構成されるインスタレーション《マス》(2016-2017年)です。本作はオーストラリアのメルボルンで開催されたNGVトリエンナーレ 2017で初公開され、その後フランス、イタリア、オランダ、そして直近では韓国で展示されました。展示の際は毎回、美術館の展示室の構造や特性に合わせて再構成され、当館でも約300㎡にわたるサイトスペシフィックな展示となります。

鑑賞者一人ひとりの感情を喚起する精緻に表現された彫刻

ミュエクは人間を綿密に観察し、哲学的な思索を重ねて、精緻な技法を用いて彫刻を制作します。洗練され、生命感に溢れ、孤独、脆さや弱さ、不安、回復力といった人間の内面的な感情や体験を巧みに表現した作品は、私たち誰をも魅了し、人間とはなにか、生きるとはどういうことか、という問いを考察する旅へと誘います。

めったに見ることができない制作の舞台裏を公開

フランスの写真家ゴーティエ・ドゥブロンドが制作した写真シリーズと映像2点も展示されます。ドゥブロンドは25年以上にわたってミュエクの制作過程を記録しており、ロンドンと英国南部にあるミュエクのスタジオや、創作プロセスの貴重な舞台裏を垣間見ることができます。

《チキン/マン》 監督・脚本:ゴーティエ・ドゥブロンド
《チキン/マン》
監督・脚本:ゴーティエ・ドゥブロンド
2019-2025年
ハイビジョン・ビデオ
13分
《チキン/マン》 監督・脚本:ゴーティエ・ドゥブロンド
《チキン/マン》
監督・脚本:ゴーティエ・ドゥブロンド
2019-2025年
ハイビジョン・ビデオ
13分
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